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Les Confessions

since 2006,6,17 ~ 
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織田作之助 生誕100周年記念

ということで、今年に入って、オダサクの作品を時々 読み返してました。
んで、この本↓ 買ってしまった…★いやちょっとお高かったけれども、写真や資料が多くて、買ってよかったです。ほんと。


ひさしぶり織田作之助v
浪華の不良文士イェ~(^^)bヒロポン打ちまくりイェ~~(^^)v
そういえば過去にも何度か描いたけど調べたら最期に描いたの2007年・・・エッそんな経ってたんか(過去記事)


『青春の逆説』  「あてでっか、あてはどないでもよろしおま。」
戦時中に出版され当局から発禁処分を受けた、いわく付きの作品。オダサク的には渾身の傑作だったはずだが発禁となったことにショックをうけてしまい、暫く心斎橋界隈の下町を夜な夜な「放浪」(←オダサクが自分でそうゆってたw)したあと、
『世相』というタイトルで近世の文学界の風潮を痛罵する内容の短編を発表したw
喧嘩速いっつーか、オダサクのそういうとこ凄い好きです


『わが町』  君枝ちゃん&次郎ぼん 幼馴染が大阪で再会するシーンは胸がときめきましたv
マニラへ出稼ぎに行って大阪に戻ってきた主人公こと、"ベンゲットの他あやん"
そして彼をとりまく人々のドタバタ人情劇。
この作品だけ読むと、オダサクが無頼派だとは思えませんね。個人的には『夫婦善哉』と並ぶ代表作と思います。大好きな作品です。

そういえば、この作品はある意味『夫婦善哉』のスピンオフ作品、といえるのかもしれません。
柳吉や蝶子が出てきますし、内容もかなりかぶってますからね

オダサクの文学の魅力は、無頼派らしからぬ義理と人情、表情ゆたかなキャラクターたち
大阪の繁華街、ギラギラ・ごちゃごちゃ・ガヤガヤ感。
愉快で魅力的な関西弁、そして、おいしそうな下町グルメ・・・etc
戦前から戦後にかけてもっとも活躍した作家なんでしょうが、いかんせん活動期間が短かったせいか文学界における不動の地位を占める。。までには至っていないような。
すごくすごく大好きな、思い入れのある作家なので、今後もっと注目されるといいなと思います。


素敵なんですよ、ほんと。





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突然始まる妄想

LINEキャラクターで第二次伊藤内閣(明治政府)


ブラウン:井上毅(文部大臣)頭脳派のスーパー秀才。法令憲法なんでも作る。ただし人付き合いが下手で集団行動取れない。
コニー:金子堅太郎(農商務大臣)陽気な K Y=空気・読めない or 高齢の・幼稚園児。
ムーン:伊藤博文(内閣総理大臣)われらが元勲。元気なジジイ。驚異的タフガイだが晩年はストレスで色々不健康になった。
ジェームズ:伊東巳代治(内閣書記官長)ナルシスト。自己賛美が激しすぎて年々友達失っていく。マスコミの情報操作が得意なくせに新聞に自分のスキャンダル書かれたりするドジ。
サリー:末松謙澄(法制局長官)ポジション的には重要なポストに居るがなぜか空気扱い。良くも悪くも無害すぎるのが原因か。
ジェシカ:陸奥宗光(外務大臣) 性的外交官。セックスアピールに定評あり。“ 坂本(龍馬)さんは僕のもの  ” 宣言をして海援隊の皆から叩かれた。
レナード:西園寺公望(外務ー文部大臣)明治大正昭和3代にわたって天皇を輔弼した長命ジジイ。『三大スケベ元老』の一人(他は伊藤博文・松方正義)。公家出身。桂太郎と桂園内閣で遊んでた。


 
木戸孝允さん(桂小五郎さん)
この人のイメージカラーは青(藍青・群青)。ただし青味が爽やかなのは幕末期(志士活動に奔走していた頃)だけ。
明治期以降は満身創痍の不健康および仲間が死に過ぎたことによる精神的憂鬱症を発症し
ややドス黒い色味を帯びて来ます。病床期はほぼブラックに。

 
木戸さん大久保利通さん

大久保 「木戸さんにはいい加減、『無理・無駄』という言葉を覚えていただきませんと、わがままを仰られては御評議になりませんよ。」
木戸 「えーえーよく存じ上げておりますよ! は~、大久保さんてそんな頑固な方でしたっけ? 最近お小言ばかりでイヤになります!葵丑以来、国民の幸福を願って共に戦ってきたじゃないですか・・。あの頃の大久保さんが懐かしいです。今は軍事のことばかり仰るんだもの。」
大久保 「この国際情勢の中で軍備は不可欠でしょう。木戸さんはいつも、国民を愛しすぎて国家を忘れてしまわれる。あなたの方がよっぽど頑迷だと思いますがね。」
木戸「(むっかー!)…もうしりません!そんなに仰るなら、サツマだけで軍隊つくりゃいいでしょ!!」
大久保(子供だ、この人は。。。)


小さい喧嘩の絶えない木戸さん大久保さんの関係が非常に萌える件。すみません(描いたあとでいつも後悔し、恥じ入ってしまいます)。
幕末の頃はまだ仲良かったように記憶してますが…
やっぱ仲違いしたのって岩倉使節団あたりから、かなァ

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中勘助  おっさん×幼女はええの~

中勘助の『郊外 その二』 読了 
こここれは・・・・ひさびさに衝撃うけた。ニヤニヤがとまらんではないか!!おっさん×幼女の萌大作じゃ

内容: 中勘助(作者)が、学生時代からの友人の娘(妙子さん)をひたすら可愛がって可愛がって可愛がり尽くします。日記体小説。ノンフィクション。ほのぼの通り越して犯罪臭。妙子さんを膝にのせて、抱きしめたり眺めたり、キスしたりキスさせたり。これ検閲の対象にならなかったのがふしぎだよ!!アグネス発狂ものです!!!!!11

以下、印象に残ったシーンいくつか挙げます
(↓これ描きたいがために、久しぶりにSAIを起動させたのであった。)



私はまたひとつキスをして 「これどういうときにするもの」ときく。 「しらない」 「私あなたが可愛くてかわいくてたまらないときにするのよ。あなたも私が可愛くてかわいくてたまらないときするの?」 「ええ、そう」
私はただもう可愛くて可愛くて抱きよせては抱きよせては顔を見つめる。
「あなた私大好き?」
「大好き」
「でも今に忘れちまうんでしょう」
「お稽古が忙しくなれば忘れるかもしれない」
「私どんなに忙しくたってあなたのこと忘れないのに。ひどい」
「そりゃ私子供だから」


 
妙子さんはドーナッツをふたっつもっている。それを私にくれるといって前歯で半分くわえて
「うー」
と後ろを向きながら口をさし出す。私はその外へ出ている半分をくわえて、そして二人いっしょにコリコリと噛み切って食べる。・・・私は「いいこと発明してね。これからこうしましょうね」

 
・・・妙子さんは今日はむしょうに私が好きで、始終私にくっついて
「妙子中さんみたいになりたいなー」
なんて言う。この「中さん」をどんなものと思っているのかしら。


あああ、なんか描いててすごく楽しかったですが、客観的にみるとほんとに。・・中勘助ってもしかして幼児性愛者なんじゃ。。。と思って若干引いてしまった。
だってずっと独身者だったし(美男子だから女にモテたし、求婚されたこともあるのに・・・)
といろいろ考えてたら『中勘助小児愛者的傾向説の検討』/ 堀部功夫 とかいう学術研究も、あるんですね
うわお驚

夏目漱石門下の中で一番目立たない類の人だと思っていたけれど、イロモノという意味で、個性強いな・・と思います。
『犬』とかいう超ドヘンタイ発禁もの小説も描いてるんだよな・・
まあ私、漱石山房@木曜会メンバーの中で寺田寅彦と中勘助が一番好きなんですけどね。『銀の匙』(漫画じゃないよ)はわが人生のバイブルであった。

今ウィキみてたら  勘助の兄嫁・末子は幕末長州の志士入江九一の弟野村靖の娘 です  って
歴史と文学がリンクしたv わーい

菩提樹の蔭―他2編 (岩波文庫 緑 51-3)
菩提樹の蔭―他2編 (岩波文庫 緑 51-3)
犬―他一篇 (岩波文庫)
犬―他一篇 (岩波文庫)
銀の匙 (岩波文庫)
銀の匙 (岩波文庫)

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寒いですね。都内は雪です。

おひさしぶりでございます。。あれっもう2月か 早いよ~;

拍手ありがとうございます! いつも来てくださる方に申し訳ないほど音沙汰無しBLOGでしんじつもうしわけない


過去ログ(いつ描いたか不明、古いかも)


山田市之允(顕義) 
現代の学ランて戊申の軍服がデザイン元になっているそうで
電車の中で男子高校生の一軍をみると胸がときめきます(腐女子でごめんネ★ミ)


児玉「ああ~、山田(顕義)閣下かっこいいなあv 軍人として有り余る才能がありながら
   民衆のために文門に下った、その志の高さ!俺も軍部辞めて司法の路に転じようかなあ(キラキラ)。」
太郎「はあ?!何言ってんの?ふざけんなし!児玉が文官なんて無理にきまってんじゃん。てか、仕事手伝えし。」

松下村塾の塾生たち。 伊藤博文(俊輔)・久坂玄瑞・高杉晋作
久坂「俊輔、いよいよ京都で活躍できるんだね!おめでとう。松陰先生の言う“飛耳聴目”になって頑張ろうね。
   何かあれば何時でも頼っておいで。僕は大体 藩邸に寝起きしてるから。」
高杉「俊輔のくせにナマイキだな!まあ、しっかりやれよ。桂さんの足手まといになるなよ」
俊輔「(えへへ~)久坂さん、高杉さん、ありがとう。僕、一生懸命がんばります★」

伊藤博文の良いところは、愛嬌があって先輩達から可愛がられるところ(そして出世のためならわりと手段を択ばないところ)かな。長州旅行では伊藤の実家跡地にもいったんですが、ほんとに松下村塾のすぐ裏手なんですね。松陰先生と御近所さんだったのか。。そりゃ塾に入り浸るようになるわい。


陸奥陽之助(宗光)と坂本龍馬
サカモトさん、まっこと男前じゃのう。ほにほに。陸奥がベタ惚れするのも納得のかっこよさ。
(現存する陸奥の書簡の、龍馬に対する執着・憧憬・心酔っぷりがほんとにほほえましく、可愛いです。)


●近況●

実は年明けからさまざまな不幸に見舞われてしまい (仕事、私生活 双方からのダブルパンチで)
絵を描いたりブログを更新したりする余裕が (精神的にも時間的にも) ありませんでした。泣・
しょうじきなところ もうBLOGを閉鎖する勢いで落ち込んでしまい(身内の不幸等あって)
元気を失っておりました。

長年つづけたブログなので愛着もあり かろうじて遊びに来てくださる奇特な方々もいらっしゃるので放置するわけにもいかず
一先ず近況報告にあがった次第であります。
この時期をのりこえたら…なんとか安定するのだ・・(たぶん)!!あと長州旅行記をアップするまでは閉鎖できない切実に

●読書●『死者の書』 といえば一般的にはエジプトの死生観を扱った作品を指しますが
“日本版『死者の書』” では 専ら折口信夫のが有名でしょう。
一部知識人からは折口信夫の『死者の書』こそニッポンの近代文学の金字塔であるといわれているほど。
ただこの作品 非っ常に読みづらかった ^^;
近来の西洋哲学の影響をうけた(明治維新以降の)日本近代文学をずっと読んできたせいか
こーゆう(西洋哲学の影響を排除した)日本の近代文学はかなりわかりづらい。
ああ、こんな考え方ができるから折口信夫の小説はスゴイ!と言われるんだな~と合点はゆきました、でも共感は無理です

論理的・弁証法的な従来の近代文学とはまったく反対で
なんていうかこう・・・神秘的でちょっとオカルトで結局なんなのかよくわからないおとぎ話みたいな内容なのです。
つかみどころがないっていうか・・とにかく“はじめての感覚”を得た作品ではあった。


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明治憲法を取り巻くひとびと

拍手いつもありがとうございます・・!!全然更新してないのに遊びにいらしてくださる方々へ。ほんとうに嬉しいです大好きです。
ここのところ用事が立て込んで忙しいです~ネットする時間がない 妄想は・・本読んでしっかりしてますが^^;




近代国家てまずは憲法ありきで
護憲改憲いずれにしても憲法を守り維持しようとする恒久的な努力こそが国家を存続させるために大切なんだな・とつくづく思います。
日本がかつて(中韓のように)西欧諸国の侵略をうけず独立不羈をつらぬけたのも憲法があったからこそ。欽定憲法は突貫工事でできたため不完全な部分もあるけれど、日本の共和国家への第一歩を踏み出すための重要な足場だったに違いないのです。



藤門の四英才 (伊藤博文の側近4人組)= 欽定憲法(明治憲法)をつくった人たち。

ミヨジ、コワシ、金子、末松 心から愛してやまない人びと(・・ぼんやり想像たのしいです)(以下人物紹介)

伊東巳代治   愛称(ミヨジ、みよたん)
伊藤博文の側近ナンバー1。英語に堪能。22歳にして政府高官となったスーパーエリート。しかも美青年。人並み外れた矜持と片意地な性格を誇る。情報操作が得意。その気になればロイター通信社まで買収して世界の情報を操作しようとする。臆面もない上昇志向。出世欲が強い。かつて蜜月だった伊藤博文と師弟関係を解消した後、すさまじい反撃にでた。政界・財界、各方面にパパがいる(意味深)。末松とは腐れ縁で長年つるんでいる。

末松謙澄   (すえまつ)
伊藤博文の娘婿。さわやかで人あたりがよく友達が多いため、政府内で独特の人脈を築いている。ミヨジとは性格が真逆、にも関わらずなぜか仲が良く、お互い気の置けない関係である。
しばしば 「ミヨジ、お前、香水くさすぎ」 「ミヨの香水臭は公害認定されるべき」などと率直な意見を具申している。
源氏物語を英訳して海外に紹介したり、演劇改良運動に貢献したり、政府活動以外もわりと積極的に取り組んでおり、 “サブカル系官僚”を自任している。

金子堅太郎   (カネコ)
政府きってのリア充。友達の多さにかけては右に出る者なし。天真爛漫な性格だが厚かましい一面もある。米ハーバード大学留学時代は“めざせ友達百人”を座右の銘としのちの米国大統領セオドア・ルーズヴェルト(ハーバード大学OB)宅に無理やり押しかけた。本人に悪気はない。
外相の小村寿太郎とはマブダチで留学時代は同じ宿に寝泊まりし勉学に励んだ。帰国後も交友は終生続いた。
いっとき自由民権運動にかぶれたが小心者ゆえ政府内で言い出せず、いつのまにかブームが去った。わりと周囲の雰囲気に流されやすい人物である。

井上毅 (コワシ)
日本人ばなれしたホリの深い顔立ち。コワモテで寡黙なため周囲から「怖し(コワシ)」と恐れられる。非常な勉強家・知識人であり、法学・国学・語学・歴史学・政治学etc あらゆる学問に精通する非凡な人物。明治憲法、皇室典範、教育勅語、軍人勅諭、およそ明治の主要な法令で彼の手を経ていないものは無い。名実ともに伊藤博文内閣のブレーンを務めており、明治政府のグランド・デザイナーとも言われている。
いちおう伊藤博文の部下なクセに何気に伊藤のことバカにしているフシがあり、何か行動を起こすにしても伊藤には報告せず一足とびに岩倉に言いつけたりする。けっこうウラのある性格してる。
国会図書館に蔵される井上関係の史料は目もくらむほど多く、近代史研究家たちからは「井上、本書きすぎ」とめんどくさがられている。

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プロフィール

HN:
トリコ
性別:
女性
自己紹介:
漫画・歴史・文学に無駄な情熱を浪費する可哀そうな腐女子。
趣味は文系、専攻は理系。文理両道目指してます。
近代史妄想が激しい。史実と虚実の混同注意報発令中。

:好きな政治(思想)家:
吉田松陰、大久保利通、木戸孝允、山田顕義、高杉晋作、久坂玄瑞、伊藤博文、伊東巳代治、勝海舟、福澤諭吉、浜口雄幸

:好きな文士:
トーマス・マン、ドストエフスキー、ボードレール、アナトール・フランス、夏目漱石、正岡子規、森鴎外、泉鏡花、徳富蘆花、芥川龍之介、三島由紀夫、寺田寅彦、中勘助、太宰治、織田作之助、司馬遼太郎、滝沢馬琴

:人生の聖典:
留魂録、葉隠、歌よみに与ふる書、醒めた炎、竜馬がゆく、魔の山、銀の匙、唯脳論、深夜特急、寺田寅彦随筆集

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