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瓢酒

まとまった時間がとれなくていつも乱雑な絵になってしまいます・・もっと丁寧に描くための時間があればなぁ

でも今週は比較的ずいぶんとお絵かきのための時間を割けた気がします。


高杉晋作さんと瓢酒。

ひさご酒 君が薦めし有様は 目にも耳にも猶残りけり

っていう詩をガタ公(山縣有朋)が残していたのを思い出した。

この詩にいう「君」とは高杉晋作のことです。


ガタと高杉ってそんなに仲良いイメージはない(というか高杉が一方的に見下していた気がする)けど
高杉も何かの気まぐれで山縣に優しくしたときがあったんですね。

普段は無愛想&傲岸不遜で他人を攻撃ばかりしている高杉が
自分(=山縣)に酒を薦めてくれた…

そんなささやかな幸せ(?)を詩にしてしまうガタがかわいい

なんていう腐った妄想で今日も一日が暮れるのだった。

いかん、オタクに内省は不要だわ… 自己嫌悪

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わたしは軍服は大好きだがミリオタではない!



ニコポン(桂太郎)と児玉源太郎。
ニコポン政界入り前は陸軍にいたので軍服。。

突発的に軍装を描きたくなったときはこの2人で欲望を満たします。

詰襟!袖章!金モール!!!(←軍服萌えの三大原則です)

児玉の袖章描き忘れてるけどな!だめじゃん!

明治陸海軍の軍装の好きなところは ちょっと装飾過多すぎ?なところです・

遊び心があって良いよねぇ。


ところで、桂太郎と児玉源太郎って「腐れ縁」という言葉がとてもお似合い。
いっときは確執もあったけれど、なんだかんだで 児 玉 が 必ず折れて、仲直りするのです。

思想は違えと結局ずっと仲良しでいてくれた2人なので

明治陸軍のほのぼの癒し系コンビなのだった。

(現実では二人ともずいぶん過酷で悲惨なめに遭ってますがね…ニコポンは過労で倒れてるし…)

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党生活者


過去絵さらしはいったん中断して文学のことをば。

ネット活動休止してる間に小林多喜二の『蟹工船』&『党生活者』を読了


主人公(左)は、パラシュート工場に潜り込んで共産党活動してる『党生活者』
いわゆる“アカ”い方でございます。官憲に追われまくりで日々多忙。

この主人公よりも右の女性(伊藤女史)のほうが好きだったなー
もうすんごいアクティブ!!工場の女性連を誘い おしるこ屋へ行って言葉たくみに党員勧誘する…したたかな女!!
共産党ビラをズロース(下着)に隠して工場内へ秘密で持ち込みバラまいてみたりとか。
なんかこう、昭和初期の知識女性らしい無鉄砲さが小気味よいですね。



…プロレタリアート!!

プロレタリア文学といえば太宰治を連想してしまいますが(太宰かぶれ)
小林多喜二のほうがもっとこう…ドぎついのを書いてたのですね。
(ごめんなさい、私 小林多喜二は初読なんです。)


蟹工船では「社会の下積みになっている労働者大衆の非人間的な生活とその自然成長的な闘争」が描かれており、登場人物の個々人のキャラクターに迫る描写は少ないながらも労働者全員が徐々に全体として一貫した行動を起こしてゆくようになるのが特徴かも。

(自然成長的な闘争─ストライキとかね)。

その様子がま〜た不気味で…生への必死の執着が生々しくて、
これはちょっと絵にできないなー、ということで今回は
『党生活者』のほうを描いたのです。


党生活者は作者の死の前年に書かれたもの。
近代的な軍需工場の計画的な闘争運動を綿密に描いてる。
あー、そうか、労働運動ってこんなふうにメンバー同士で連絡とりあって、ビラ配ったり警察から逃れたりしてたのね、
とゆう内容のことをコト細かに書いてる(これは作者自身の体験記みたいなものなんだけど)。

蟹工船と異なるのは、一人称の主人公とそれをとりまく少人数のメンバーが物語の中心をなしているところかな。
私はコッチのが深入りしてしまうねえ。
それにしても当世の社会運動って個人的生活の負担が大きすぎてビックリですね。
メンバー間の連絡とりもつだけでマル1日かかったり…と。今のご時勢なら「メール」とか「ケータイ」であらゆる問題も一発解消ですよ。

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どとうの勢いで

更新しまくり。

そろそろ リハビリ終了かな?
だいぶ描くのに馴れてきた。 
スピードと集中力が回復すればそれでよかったんです。

以下は歴史絵



久坂玄瑞
あああぁ~~~久坂かわいいよ久坂ハァハァ
絵は古川薫せんせいの小説をイメージして・・・若桜の花冠。
↓ダイスキな小説です!!


『玄瑞がこよなく愛し、歌にもよく詠んだ花は、桜であった。そして、華やかに、うるわしく、いさぎよい青春にちなんでいうなら、その頭上に戴く武弁は、やはり若桜の花冠でなければならない。』


この小説、戦後日本では最初で最後の 久坂主人公(!!)小説なのです。
久坂ファンの私にはたまらんシロモノ・・・


以下は明治



騎兵・秋山好古
そういえばNHKで今『坂の上の雲』やってますよね
観てませんすいません・・
いやもう原作でおなかいっぱいですよあたしゃ
司馬リョー先生は“坂雲”書いてたとき つらいつらいと仰っていたそうですが
そりゃーつらかろうて。。



日露戦争のときに首相になったニコポン(桂太郎)
歴代総理大臣のなかで一番?苦労したかもしれない人なのに、なぜか底抜けに明るいイメージがあります。。それはニコポンというニックネームのせいなのかわかりませんが とにかくタフガイ。

児玉源太郎も陸軍から日露戦参加してます
(恐怖の二○三高地で乃木のケツを拭いてやるのが仕事。。)
日露戦争って一般的には『祖国防衛戦争』なイメージで見られがちですが
ノンノン・この時期から日本政府の腹のうちには外征(=侵略)もあったんですよ。おお怖。児玉なんざ台湾総督になっちゃってるし。
まぁ政府側としては侵略じゃなく
アジアの統一を図った(亜細亜主義)ってとこでしょうか

しかしそれで犠牲になった大勢の台湾・韓国の人々の存在を
忘れてはなりません。。

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婦系図

読了したのはもう何年も前になるんですが
描いてしまったんで記事にしときます。

絵は、お蔦(つた)さん


『切れろの別れろのツて
 そんな事は芸者の時に云ふものよ。 

 私にや死ねと云つて下さい。 
 蔦(つた)には枯れろ、とおつしゃいましな。』


↑は同棲までした恋人・早瀬主税(主人公)から絶縁を言い渡されたとき、お蔦さんが早瀬に言い放つ有名な台詞なんですが
実はこれ、原作にないんですよ。
ましてや二人の別れの場面として知られる『湯島の白梅』など
ちっとも出てきません。

この作品は演劇の世界で大人気を博し、それに伴いシナリオが原作を離れて一人歩きを始めたのですね。



物語は多分に劇作的で 
(後半の早瀬主税のピカレスク的な活躍はやりすぎ感いなめないけど)
 読んでいて単純に“面白い”です。
そのため演劇への移植がスムーズに進み 世間の人々に広く知られることとなったのでしょうね。
明治の文豪 泉鏡花の作品。


余談ですが、作中 酒井先生(早瀬の師匠)が早瀬に向かって
『俺を棄てるか、婦を棄てるか』と 
芸者あがりのお蔦と別れるように迫ったシーン。。。

実はこれ、ノンフィクションだったりします。

つまり、泉鏡花自身の身の上話なんですねーこれ。
(泉鏡花は昔、神楽坂芸者の すずさんと付き合っていて、
 それを快く思わない 鏡花の師匠である尾崎紅葉が、2人の別れを強要した・・・という話。)

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トリコ
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女性
自己紹介:
漫画・歴史・文学に無駄な情熱を浪費する可哀そうな腐女子。
趣味は文系、専攻は理系。文理両道目指してます。
近代史妄想が激しい。史実と虚実の混同注意報発令中。

:好きな政治(思想)家:
吉田松陰、大久保利通、木戸孝允、山田顕義、高杉晋作、久坂玄瑞、伊藤博文、伊東巳代治、勝海舟、福澤諭吉、浜口雄幸

:好きな文士:
トーマス・マン、ドストエフスキー、ボードレール、アナトール・フランス、夏目漱石、正岡子規、森鴎外、泉鏡花、徳富蘆花、芥川龍之介、三島由紀夫、寺田寅彦、中勘助、太宰治、織田作之助、司馬遼太郎、滝沢馬琴

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