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Les Confessions

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NHKスペシャル「日本国憲法誕生」

昨日(29日)夜9時~放送NHKの「日本国憲法誕生」を観ました・

まあ…右寄りでも左寄りでもなく常識的で当たり前な内容でした が

極東委員会でオーストラリアの威勢がやたら良かった事とか

マッカーサーは極東委員会を無視してちょっとそれはやりすぎだよね~とか

ソ連(とアメリカ)は昔からああなのか…しょーがないなーもう。とか


新鮮な面白みもたくさんありまして、やはり日本国憲法は日本にとって必要だなあ。
特に25条の生存権

すべて国民は、健康で文化的な最低限度の生活を営む権利を有する

現実的、良識的、そして過不足なく文学的に完成されたすばらしい文章だよね。
この文章を中学校の社会科の授業で習ったとき、軽く感動したのを今でもはっきりと覚えてます。

そーです私は護憲派なのですアハハ!!

という旨のメールを友人Kに送ったところ、こんな返信をいただきました。

ビミョーなところ(憲法25条)が好きだねぇ…。護憲改憲論議なんてほとんど9条関連に集中してんのによー
あたしも護憲派です。完璧中庸、少なくとも左では絶対ないけど平和だい好きっすから。平和だとか民主主義だとか平等だとか、生物として集団として100%達成不可能な概念なんて、そこに向かう恒久的な努力そのものだけが意味を持つんだよ!要は建前が大事なんだよ!建前こそに価値があるんだよ!

護憲派のくせに憲法を「建前」呼ばわりできる大物はあんただけです…Kよ…。




写真は、植木枝盛東洋大日本国国憲案のレプリカです。
(なんで私がそんなモノを持っているのか、とゆうのはヒミツ☆)

ウィキペディアには、“最も民主的・急進的な私擬憲法として知られており…”とあるように、私擬憲法ながらそのリベラルさには驚嘆するばかりです。例えば

第五條 日本ノ國家ハ日本各人ノ自由權利ヲ殺減スル規則ヲ作リテ之ヲ行フヲ得ズ

第六條 日本ノ國家ハ日本國民各自ノ私事ニ干渉スルコトヲ施スヲ得ズ


とかね。殊に第五條、これは「世界で初めて言論の自由を認めた条文」ですから、その自由思想の大きさは推してはかるべし、ということです。

植木枝盛はほんとにえらい。大好き!ハンサムだしさ。(軽薄な女ですいません)

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華麗なるギャツビー

という映画を観ました。



『グレート・ギャツビー』(The Great Gatsby)

F・スコット・フィッツジェラルド の代表作であるとともに
アメリカ文学の看板的な作品。

 僕がまだ年若く、心に傷を負いやすかったころ、父親がひとつ忠告を与えてくれた。その言葉について僕は、ことあるごとに考えをめぐらせてきた。
「誰かのことを批判したくなったときには、こう考えるようにするんだよ」と父は言った。「世間のすべての人が、お前のように恵まれた条件を与えられたわけではないのだと」

この書き出しは有名ですよね~名文だし。私もココが一番好きです。



スコット フィッツジェラルド, Francis Scott Fitzgerald, 村上 春樹, 村上春樹 / 中央公論新社(2006/11)
Amazonランキング:902位
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去年の秋ごろだったか村上春樹が邦訳してましたね。
(※わたしはいわゆるハルキストではない。)
『ノルウェイの森』臭さが滲み出ているような気が致します。というよりもノルウェイの森の方こそギャツビーの影響を受けているのでしょう。なにしろ
「フィッツジェラルドの『グレート・ギャツビー』は俺の人生を変えた本ベスト3に入るぜ!」
とか、
「60歳になったら『グレートギャツビー』を邦訳して老後をユカイに過ごすのさ♪」
とか、村上春樹氏がそう仰ってましたから。
まあ実際は60歳よりだいぶ早く…「やっぱ老後が待ちきれなくなった」(うろ)とか言いながら邦訳して出版してしまったわけですが。

映画とても良かったですー衣裳が素晴らしい!!20年代アメリカのレトロファッション☆


ダンス・パーティ。羽つき髪飾り スパンコールの丈長いドレス 真珠のネックレス 毛皮のコートにふさふさ襟巻き…
きいー!ワスプの特権階級めエコノミック・アニマルめ!根絶やしにしてやる!(…)

美人すぎるデイジー・ブキャナン(ミア・ファロー)

いつもクールで綺麗なジョーダンかっこいいv

実はこの作品、過去4度映画化されておりまして、私が観たのは1974年製作されたもので本作品はアカデミー賞衣装デザイン&編曲賞を受賞しているのですよ♪ 

あっ、そういえば(今気付いたけど、)映画ではギャッツビーはニックのことを「オールド・スポート」って呼んでくれなかった…。
なんて呼んでたっけ?ふつうに“ニック”って呼んでたかしら?

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海援隊…(亀山社中の頃のが好きだった)



さくたろう。

海援隊のユニフォ~ム・・・白袴あみあげブーツ

ってものすごーく!かわいいとり合わせだと思うの。
でも白い袴ってヨゴレが目立ちそうですよね。海援隊は若い男の子たちの集団だから、あまりマメに洗濯とかしてなさそう。すると白い袴も汚れ放題じゃないですか。白じゃなくてきっと迷彩ガラぽくなってたんじゃないかしら。とか色々くだらん想像してしまう。

中島作太郎信行

竜馬の徒党(=亀山社中=海援隊)のなかでもマスコットキャラ的存在
お茶目で元気でおっちょこちょい。素直で良い子。ちょっと短気なのが珠にキズ。
いっとき竜馬のもとを離れて高杉晋作んとこへ奔り、奇兵隊の中に潜りこんで何やら若さを爆発させていた…と、記憶します。

たしか『竜馬がゆく』で「桃太郎のように可愛い少年(うろ)」とか何とかいう記述があってとても萌えたのですよ。あと竜馬といっしょに風呂入るシーンとかね…やばいよね…何がやばいって私の腐った脳が もう、ね…

竜馬は作太郎を可愛がりすぎです。郷党(土佐郷士)の後輩だから可愛くて仕様が無いのだろう。
でもねーそんなサクばかり可愛がると陸奥君が嫉妬しますから(あー。あー。何を言ってるのかな)


これが海援隊でワイワイやってたころの作太郎の写真です☆

ちょっと小さいですか。見え難くて申し訳ない。
すでに断髪しているようですね。刀を携えて、ヒザに手をのっけて
ものすごい緊張した面持ちでこちらを睨んでおります…
恐らく写真を撮るのは生れて初めてだったのでしょう。(これ以前の作太郎写真は無いようです)

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高杉晋作命日☆


後ろにいるのは
伊藤俊輔(パシリ)久坂玄瑞(かわいい)桂小五郎(苦労症)
山田市之允(ショタ)山縣有朋(ムッツリ)

命日だ!奇兵隊総督の命日だよ~!

あきらかに刀身を描き忘れてるんだけど、もう面倒なので修正しません
(気が向いたらいつか修正するかも)

高杉晋作といえば、私は視聴できませんでしたが、3月28日放送のNHK「その時歴史が動いた」

「もう一度聞きたいあの人の言葉」ということで

高杉の言葉、おもしろきこともなき世をおもしろく が堂堂のランキング第一位を獲得しました~っっ!!

やったね高杉!おめでとう☆

こーいったランキングでは必ず上位に台頭する
織田信長や坂本竜馬を抑えて なんと高杉が一位!
ちょっとこれは今までにない展開です。びっくり、びっくり。うれしいナ♪

でもって竜馬の 日本を今一度せんたくいたし申候 が4位
これも大好きな言葉です。竜馬が乙女ねえちゃん宛てに書いた手紙の一文。
竜馬の手紙はフランクというか平易なので、候文といっても現代人に読みやすくて楽しいですよ。下ネタが多いし。私の記憶だけでも過去三回は「キ●タマ」発言があったと思う。あと、「エヘンエヘン」とか「チチリやチリチリ」(←意味不明)とか、変な間投詞がたくさん入ります。
それから弟子であるはずの陸奥君(陸奥宗光)を持ち上げて「陸奥先生」とかフザけて呼んでたりするので超ほほえましいんですよね。
まあそんなふうに竜馬の書く手紙はヒジョーに萌えるよね。


宮地 佐一郎 / 講談社(2003/12)
Amazonランキング:81260位
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これは現存する坂本龍馬の書簡をすべて収載した文庫本…こういう書簡集って大体ハードカバーなんですけど、これはなんと文庫本!ですよ!それだけ龍馬人気が高い=大勢のファンが買うから文庫で出せた ってことですよね。

晋作書簡集とかアマゾンで買えば↑本の値段の6倍もするのに…(買った私)

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男子の本懐・・・・・・・城山先生、ご冥福を

歴史妄想絵板のほうでライオン宰相ライオン宰相うるさかったのは

↓の本を読んだためであった

途中、何事か起こって中道で斃れるようなことがあっても、もとより男子として本懐である。
かっっこいいいいいい!!!男前すぎる…!!!


閣僚、野党、民衆、軍部らの反感を買って四面楚歌、いつかきっと殺されるであろう、そんな自覚を絶えず持ち続けながら総理大臣をつとめあげ、予想したとおり東京駅で凶刃に斃れた、27代目首相 浜口雄幸…!
そして日銀総裁を二度もつとめ浜口に惚れ込まれて大蔵大臣に就いたテクノクラート(技術官僚)…これまた暗殺される井上準之助v

使命感に燃えた二人の男の熱い友情、激烈な人生!政治は喧嘩である!!金解禁という、己の信条を行うための。

海外の為替相場に足並みを揃えるために『金(輸出)解禁』という、いわば口に苦い「良薬」的政策をとった浜口内閣。徹底した倹約政策に内閣も軍部もギュウギュウ  で、、個人的に気になったのが、井上準之助が木戸幸一(木戸孝允の孫)に語った内容。
「昨今唱へられる所謂挙国一致内閣或(あるい)は政民聯立内閣は何(いづ)れも軍部を掣肘し統制せむとする強力なるものには非ずして、寧ろ軍部に媚びむとするものなれば国家の前途を思ふては到底賛することを得ず、此上軍部をして国際関係を無視して其の計画を進むるが如きことあるに於ては国家は滅亡に瀕すべし、現政府は微力なりと雖も兎も角も今日あらゆる手段により軍部の活動を制御しつつある次第なり、…」
こういう発言を聞くと浜口雄幸&井上準之助が昭和のご時世には珍しいハト派の改革派ってのがわかりますね。。ロンドン軍縮会議にも出席していたし。
金解禁が、日本の経済的独立ならびに軍縮(経済面から軍部を圧迫する)にまで重要な役割を担っていたということみたいです。

関東軍の増長、そして満州事変で浜口&井上の苦労が水泡に帰す(泣)


暗黒の木曜日が金解禁の導入を助けたのは理解できるんですが日本も世界恐慌の影響を受けてしまうのであまり得な気分はしないですよね…しかも金解禁のあとって必ずデフレなんですかね。そりゃ世論も冷風が吹き荒れますて。



政友会は民政党に冷淡。互いになじりあって、まるで小学生の喧嘩。

老の園公(西園寺公望)あれだけ浜口内閣に入れ込んでおきながらイザとなると犬養毅に鞍替えか…。。ハラクマ(原田熊雄/西園寺秘書)もびっくりの転身の速さ。


う~ん。とてもアツイ小説でした。

先月末ごろ、城山先生の訃報に接しまして…先生の作品をまた読みたくなったのです。なにしろ日本の経済小説界の重鎮ですし。
数年前に『落日燃ゆ』を読みました。A級戦犯・広田弘毅の小説…これも機会あったら再読して感想書きたいです。良い本だったので、お勧めです!

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:好きな文士:
トーマス・マン、ドストエフスキー、ボードレール、アナトール・フランス、夏目漱石、正岡子規、森鴎外、泉鏡花、徳富蘆花、芥川龍之介、三島由紀夫、寺田寅彦、中勘助、太宰治、織田作之助、司馬遼太郎、滝沢馬琴

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