忍者ブログ

Les Confessions

since 2006,6,17 ~ 
MENU

[PR]

×

[PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。

詰襟★袖章★金モール★

ヤッタ^^ お休みとれたので久しぶりにがっつり絵を描きました~

今月は児玉源太郎の命日なので(墓参り行けたら行こうと思います)

正装させてみた。くだんの軍服図鑑みながら描きました。



いつも描く、陸軍のいわゆる“肋骨服”は描きやすくて好きですが
正装の方がダンゼン見栄えしますね。

つめえり! そでしょう! きんもーる!

詰襟! 袖章! 金モーーール!!

軍服萌えの三大原則だと思います(今きめた)。



これは…騎兵だから、秋山好古。海軍のジュンさん(秋山真之)の実兄です。
(というのは嘘で、ただ単に近衛騎兵の軍服を描きたかっただけなんです…。)

馬が出鱈目で恥ずかしい。しかもよく見たら袖章を描き忘れている!!
なんてソコツ者だ!

ところで日本人は足が短いので騎馬には向いてないんですよね。
しかも当時の日本馬種が劣悪で(欧米から馬の輸入が追いつかなかった) 馬というよりロバかラバのようなみっともない小型のしか無くて…とても戦闘できるような状態ではなかったのです、が、そんな圧倒的不利を知りつつも 日本の騎兵軍をほぼ一人で育てあげた好古兄さんは偉い。
黒溝台~奉天の会戦の時、屯営を死守した兄さん、かっこよすぎです。

銃弾飛び交う戦場でヘベレケに酔って、地べたでスヤスヤと眠れる兄さん!
職務中に飲酒…しかも半分、仕事(戦闘)放棄してるよね…怠慢もいいとこ。
弟(真之)が心配して泣きますよ。

しかし弟は職務中に豆ばっか食って加藤友三郎(同僚)をキレさせてたけどね。
要するに、天才には奇人が多いのだ


好古兄さんの、死に臨んだ最期の言葉 「奉天へ──」

と言うのには思わず涙を誘われます。



追記

そういえば自分は靖国神社の遊就館へ行ったさい軍服の写真をいくつか
撮ってありました

ガラス板にフラッシュが反射してしまいました…↓見難くてスイマセン;


袖章にワッカ模様があり、かつ剣帯前章(ベルトのバックル)の形状から
海軍軍人の礼装であることがわかります。

袖章は年々改訂になったので確定はできませんが
おそらく少将クラス以上の(とても位が高い)方の軍服だと思います。
袖章以外にもボタンの模様や襟章、肩章からも階級がわかる
ようになっているのですが この距離からだと一寸見えませんね。

このように軍服というのは一目で相手の階級や任務内容がわかるようにデザイン
されているのですよ。あんがい、合理的でしょう?

拍手

PR

木戸孝允さん誕生日

おめでとうございまーす

というわけで一人絵チャしてた…

昨日ほとんど貫徹なうえに今日は多忙でヘトヘトに疲れて帰宅し

ご飯も食べずに絵チャやり始め

意識がモーロー… ノーリツ悪いことこの上なかったなあ。
しかも木戸さんぜんぜん美人に描けない…こんなに大好きなのに…



これは最初の段階で描いてた線画(クリックで原寸大)

私はいつも絵を描くとき、色を塗りながら訂正していくので
完成図は線画と処々違ったものになってしまいます。ていうか線画のほうが良いかも、色塗ったの失敗だったかな(^^;

あーーもう時間ない眠いです。寝ます。木戸孝允日記のネタなど、木戸さんについて色々書きたいことあったんですが明日にしよう…ねっむ~

付記というカタチでこのエントリに文章追加します。たぶん。

グダグダな誕生日になってしまった…

拍手

字ばかりですみません



上野公園を無心に歩いていたら不忍池のほとりでミドリガメが日光浴していた
のを見て何かそこに深い意味か隠喩のようなものが存在するのではないか誰も知らない秘められた謎があるのではないかと妙に疑心暗鬼になるのは五月という中だるみの時期を過ぎて六月というやたらシャツのべたつく鬱陶しい季節にあるせいかもしれない。

ミドリガメ → サルモネラ菌保有 → 発熱・嘔吐・チフス様腸炎 → 国家試験
 

 六月 → 湿度 → 絶対湿度・相対湿度の計算 → 環境衛生学 → 国家試験 

 と もはや何を見ても聞いても考えても終末は国家試験に辿りつく、国試国試で頭はいっぱいで統合失調症の強迫観念は恐らくこんなものであろうとまた国試のことを考えて一人でゾッとするのである。
そういえば不忍池で以前ワニガメが泳いでるのを見た、と知人から聞いたが
ワニガメってあれか若しかしてクッパ大王((c)マリオ)のモデルになった生き物か、と ふるい伝統のあるホームレスのゴロ巻く上野公園にワニガメは余り似つかわしくないと意味の無い評論を内心加えつつ今日も私は御徒町駅へと急ぐのであった。(了)



いえ…べつにそんな切迫してはいませんけどォー勉強も読書もちゃんとしてますよ。マイペースにゆるゆると。時間はまだたっぷりあるので。
読書は無味乾燥な専門書ばかりだけどさ…

オタク生活から離れただけで忽ちBLOGに書くネタが無くなった(そして更新が滞ってきた)というこの事実!
私 ほんとに文学と歴史と漫画に活かされてタんだね…かみさま!!!

今期はアニメも何ひとつ見てない(というか、観ないことにした。グレンラガンも地球へ…もホントは観たくてしょーがないけどアニメ観てたら私はオタクのせいで身を破滅させてしまうから。)のでなかなか絵を描く気もおきない。

今読んでいる本


吉田 健一 / 講談社(1998/10)
Amazonランキング:123725位
Amazonおすすめ度:



“ヨシケン”こと吉田健一。オタク業界ではアニメーターの吉田健一のほうが有名かもしれないけどこの人はそうじゃなくて、
吉田茂の長男のヨシケンね。政治家の息子ですよ。。だはははー。
またしても政治家と文士のつながりに心ときめかせている。
しっかし名著ですよーこれ!
我々にとって現実といふのは或る状況を紛れもなくそこにあるものと認めたその状況であって時間の観念が失はれた状況は現実であり得ず、そこで認めるべきものが凡て意識のうちで一つのものをなすことで時間がたつて行くことも明かになる。


こっちは、専門の勉強になるかな?と思って店頭で買い求めたもの。

池谷 裕二, 糸井 重里 / 新潮社(2005/06)
Amazonランキング:376位
Amazonおすすめ度:


正直言ってあまり学校の勉強に役立つ内容ではなかった。解剖学のおさらいにもならなかった。リンビックシステムのあたりは特に…過去の学習範囲ごっそりアタマから抜けてるぞ・・

で、とにかく上の本の大意は やる気は出てくるものでなく興すものだと まず行動をおこすことによってやる気が出るのだと いうことらしいですがまぁこの本は趣味の読書に入れるべきかなと思って
BLOGに話題をあげたまでです。

あー。

生きるためのモチベーションが上がったという意味で読んで良かった本かもしれません。
ただ生きるのではダメだ よく生きなければ 




哲学者のプラトンも

そう言っていたではないか。

拍手

醒めた炎 ── 木戸孝允命日

どうも一週間ぶり。絵が描けなくてごめんなさい。ちょっと忙しくて…

京都の霊山護国神社にある木戸さんのお墓です。
(何年か前、京都で幕末維新スポット網羅したんです。実にオタクだ。)
内閣顧問勲一等贈正二位木戸孝允 という字が見えるでしょうか?
隣には松ちゃん(幾松さん。結婚後は木戸松子さん)のお墓もありました。

そーえば私生活面で松ちゃんの役者(男)遊びを諌めることもせずしらんぷりしてたそうですが、木戸公それは優しさからなのか夫婦仲冷めてただけなのかどっちなんですか。でもこの2人にはそれ以上に「かつて(幕末のころ)互いの命を支えあった」という強い連帯感があるのだろう。



私は維新前の桂小五郎さんも維新後の木戸孝允さんも、どちらも好きなんですが、明治以降の木戸さんは持ち前の憂鬱症に拍車がかかって、幕末時代のそれ以上に悲壮さを醸し出している点でとても可憐で大好きです。

特に大久保利通から執拗な嫌がらせを受けていたり、((明治政府内ではちょっとシカトされぎみ?))な木戸さんは真実痛ましいです。
いや、木戸さんの日記(過去記事)にはね、仕事場の不満がズラズラと(というか大久保その他への愚痴不満がズラズラと)並べ立てられているんですが、少し見方を変えればそれは職場になじめず同僚への不満から鬱々と陰口たたいてる寂しいOLの日記 のように読み取れます…。
OL…そう、ここなんだよね、木戸さんには一貫して女性的なイメージがあるのは、たぶん例の日記+司馬遼太郎の小説のせいなんだと思う。

司馬設定の木戸孝允て
<女性のように華麗・上品・小柄で均整のとれた体格・スマート&エリート・怜悧で聡明で開明的・生真面目・あまり笑わない・ちょっと根に持ちやすい>

プラス、女性的な細やかさで山県有朋とか井上馨とか後輩の汚職グループを擁護したのも(母性本能?

でも実際は(史実では)木戸さんってどういう人なの、という話になると必ずしもいわゆる『司馬史観』はアテにならないんだよ!だって木戸さんは美形ではあったけれど小柄じゃなくむしろ当時としては長身で…一説によると五尺八寸(174cm) これは坂本竜馬とおなじくらいじゃなかったかな。大久保利通よりは低いですが。大久保利通はちなみに「鴨居におでこをぶつけるほど」(by大久保利通の妹の話)長身だったそうです。
それから生真面目であまり笑わないとかいうのも司馬設定的木戸さんの特徴ですが、史実木戸さんはけっこうよく笑う人だったらしいし…たしか青木周蔵宛て書簡でニワトリの鳴きマネするとかいう謎ギャグを飛ばしていましたし、それなりにユーモアを解する人だったんでしょう。司馬遼太郎が何をもって木戸さんに「僕は冗談が嫌いだ」うろby『竜馬がゆく』と言わせたのかよく解りません。

手クセの悪い後輩たち(長州汚職閥)を擁護したのも、母性的な世話好きさと見れなくもないんですが…
長州汚職閥を弾劾して井上馨や山形有朋を政局から叩き出そうと目論む江藤新平(肥前閥トップのツンデレ司法卿)を、薩摩閥の巨魁である大久保利通もろともブッつぶそうとする、長州のドンとしての木戸孝允の攻撃的性格の現われ
と見ることができます。

…あ、なんだか自分で書いておきながら、木戸さんに申し訳なくなってきました;;

私はほんとに木戸ファンなのか…?


司馬 遼太郎 / 文藝春秋(2002/04)
Amazonランキング:114049位
Amazonおすすめ度:



明治政府小説。全十巻。
5巻は大阪会議があるので何度も読んじゃうだよねえ(…)

「大久保に待受けられ、直に突入、是には随分困り申し候…例のねばりづよく…」
のコメントに爆笑。

(木戸の大久保への感情は)もはや焦げ臭いところまで来ている」という司馬評は正鵠を射ていると思います。萌えます。

拍手

フーコーの振り子


すごい胡散臭いテンプル騎士団。



ウンベルト エーコ, Umberto Eco, 藤村 昌昭 / 文藝春秋(1999/06)
Amazonランキング:48676位
Amazonおすすめ度:



ウンベルト エーコ, Umberto Eco, 藤村 昌昭 / 文藝春秋(1999/06)
Amazonランキング:47764位
Amazonおすすめ度:



創作、常軌を逸した創作、関連性など気にせず、まとめることなどもはや不可能なような創作。象徴(シンボル)のなかを駆け巡るリレー・ゲーム、絶え間なく次から次へと別のことを伝える伝達ゲーム。終りのないアナグラムの連鎖のサラバンドに身を委ね、世界を解体する。それから、結局は〈表現不可能〉だということを信じればよい。これがトーラーの本当の読み方ではないのか?真実は一つのアナグラムのアナグラムなのだ。アナグラムというのは、偉大なる術、アルス・マグナのアナグラムなのだ。


えっとまずひとつ言えるのは複雑怪奇 …とにかく複雑怪奇。この一言に尽きる。

『ダヴィンチ・コード』…ちょっと前 話題になったので読んだ方もいらっしゃるかと思うんですが、この小説は、『ダヴィンチ・コード』のオカルト度を100倍濃縮してさらに1千倍、複雑怪奇に輪をかけた 小説 なんです よ。
テンプル騎士団、不可視の三十六人、薔薇十字、フリーメイスン、サン・マルタン・デ・シャン、クンダリニー蛇、地電流、シナーキー、地下王国アガルタ、ヘルメス、ラピス・エクシリス、カバラ、パウロ派、ベーコン派、イエズス会、サン・ジェルマン伯爵、カリオストロ、オリエント、プロトコール、デミウルゴス、南海のジム・ヨタ・ヴァレンティン、ラチコフスキー、ジャック・ド・モレー、セフィロトの木、TRES、聖刻文字(ヒエログリフ)、カタリ派、ニュー・アトランティス、プロヴァンのメッセージ etc etc!!! ぜー ぜー
西洋陰謀通史といえばよろしいのかしら。ギリシャ哲学からエジプト数秘術、南米に飛んで混交密教まで すべての形而上学的なモノごった混ぜの超★胡散臭い小説なんです。妄想オカルト歴史本。壮大(すぎてもはや理解不能)な歴史的隠喩。メタファー。
シャレにならない…シャレにならない…・

読了までに2ヶ月かかりましたよ。こんなに長期間わたしを苦しめた小説は久しぶり。
ウンベルト・エーコ(作者)はいったいどういう読者層のためにこの本を書いたの?専門的すぎる!前作『薔薇の名前』ほど世間的にウケがよくない理由がわかりました。
しかし驚くべき知識量…さすがは世界的に著名な記号論学者。小説というより哲学というか、暗号を読んでる気分でした。
ちなみにエーコ氏はイタリア・ボローニャ大学の記号論の教授です。

この小説は構成がなかなか洒落てまして、10章から成っているのですが、セフィロトの木の10個の結節点=セフィラーの名前(…ケテル、ホフマー、ビナー、ヘセド、ゲブラー、ティフェレト、ネツァー、ホド、イェソド、マルクート)が順に付けられています。

そして面白いのは時間軸の推移で、ストーリーはいきなりクライマックスから始まる。次いで過去(40年代ファシストとパルチザンの戦うイタリア)へと遡り、それからまた現代(80年代)に戻ってくる、まさにバック・トゥ・ザ・フューチャー。時間と場所を転々。

何から何までややこしい小説です。こういうの好きな方、或いは難解なものに挑戦してみる気のある方は、読んでみるといい。

拍手

× CLOSE

カレンダー

03 2025/04 05
S M T W T F S
1 2 3 4 5
6 7 8 9 10 11 12
13 14 15 16 17 18 19
20 21 22 23 24 25 26
27 28 29 30

プロフィール

HN:
トリコ
性別:
女性
自己紹介:
漫画・歴史・文学に無駄な情熱を浪費する可哀そうな腐女子。
趣味は文系、専攻は理系。文理両道目指してます。
近代史妄想が激しい。史実と虚実の混同注意報発令中。

:好きな政治(思想)家:
吉田松陰、大久保利通、木戸孝允、山田顕義、高杉晋作、久坂玄瑞、伊藤博文、伊東巳代治、勝海舟、福澤諭吉、浜口雄幸

:好きな文士:
トーマス・マン、ドストエフスキー、ボードレール、アナトール・フランス、夏目漱石、正岡子規、森鴎外、泉鏡花、徳富蘆花、芥川龍之介、三島由紀夫、寺田寅彦、中勘助、太宰治、織田作之助、司馬遼太郎、滝沢馬琴

:人生の聖典:
留魂録、葉隠、歌よみに与ふる書、醒めた炎、竜馬がゆく、魔の山、銀の匙、唯脳論、深夜特急、寺田寅彦随筆集

ブログ内検索

アクセス解析

× CLOSE

Copyright © Les Confessions : All rights reserved

TemplateDesign by KARMA7

忍者ブログ [PR]