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Les Confessions

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高慢と偏見

『高慢と偏見』/ ジェーン・オースティン


ダーシーさんかっこいいよダーシーさん。

最近めっきり文学作品に触れなくなり(専門に入ってからは理系の本しか読んでない・)といっても少しは、読んでいるのだった。久しぶりに備忘録として感想を認めてみようと思います。

『高慢と偏見』 (最近の本だとプライドと偏見ていうタイトルのほうが多いかも) 何度も映画化されてるけど去年の3月ごろ初めて本で読んでみて、はじめてちょっと衝撃受けた。
タイトルから何となく硬派な(?)、たとえば複雑な人間関係だの、不幸なエピソードだのを想像してたもので(すいません。無知で)

でも実際は

少女漫画度120%だった ていうか作者の妄想がすごすぎてアー!!…だった

なにこのキラキラ、舞踏会とか、お茶会とか、姉妹愛とか恋愛の駆け引きとか そして全てに都合のよい ハッピー エンド

これってぜんぶ作者の妄想(こうなればよいな、という)だと思うの。;
作者自身が、ジェーン(主人公)と同じで つまり読書家で、女性にしては教養がありすぎて、結婚願望がない(と見せかけて実は熱烈な恋愛をしてみたいと切に願っている)  そして若いころ英訳された『若きウェルテルの悩み』に魅せられている…いいのかそれで。これで文豪なのか、イギリスの女流作家わからないWAKARANAI!!



でもね、ていうかね、読んでてすっごく楽しかったね

ほんわかしたよね。こーいう女こどもが喜ぶ小説も、たまにはいいものですね。年とって精神的に軟弱になったからか、余計に。

J. オースティン
新潮社
発売日:1997-08

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お久しぶりです。

お久しぶりでアレですが、自宅のお絵かき掲示板が消滅しました。
最近はなかなか絵を描くことが無いので、新たに借りるのはやめにして、描きたくなったらおえかき~ずさん(4板)へ…ということにします。
ので、今後は4板のほうで宜しくお願いします。

以下、過去絵3点(全部歴史絵です)。




久坂玄瑞
どうしても白皙の美少年に描きたい…のは、南条範夫作『城下の少年』(久坂さん総受けの超ばちあたりな幕末やおい小説)(違)
…の影響を受けているからだ。
→ 詳細(過去記事)





山田市之允



高杉晋作


もう、好きな人物しか描いてないという…;

もっと精進したいです、はい。

最近は時代小説を読む機会がほとんどないから新しい知識も入ってこず、歴史の勉強も滞りがちです。
ちょっとモチベーションあげなきゃだめですねー。うう。





近況報告

純文学は相変わらずよく読んでおります。
最近のお気に入りは森鴎外…(第三次鴎外ブーム)

あとは、芥川龍之介の作品をぼつぼつ再読中。
というのも、最近読んだこれ↓がきっかけで、芥川萌えに再び火がついた。

山川 直人
エンターブレイン
発売日:2010-11-25



山川直人先生による、芥川龍之介伝。漫画です。
これ…いろんな意味で秀逸~。そうとう作品読み込んでるなーと思いました。

早すぎる出世のために同世代の文壇と交遊を築けず、理知の刃が鋭すぎて誰からも理解されず
ただ孤独で無邪気な“自殺願望”者…芥川龍之介を できる限り人間らしく(←ここポイント)描いておられる。
この芥川の幼稚な人間臭さに、山川先生の良心を見た。

それから芥川関係で もひとつ。

演劇『芥川篇』(10月31日池袋GEKIBA)を観てきました。



若手の演出家さん、役者さんの小さな舞台でした。
笑いあり迫力ありの舞台で楽しかったです。芥川像がとってもユーモラスに描かれていて斬新☆
こういうこぢんまりした公演は初めてだったのですが、ほんと良かった~
。機会あらばまた行きたいなー。

次は夏目漱石先生と愉快な仲間達(…)もしくは昭和の文壇でお願いしますww

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歴史ラクガキ

御無沙汰しておりました・・
このような放置ブログにまめまめしく通ってくださる方々、拍手激励してくださる方々

ほん…まに、ありがたいことです。平身低頭して御礼申し上げます。



高杉晋作とユカイな子分たち
(山田市之允(顕義)・伊藤俊輔(博文)・山縣狂介(有朋))

絵を描くのが久しぶりすぎて色々と見苦しいのですが…(汗)やはり、好きなものを描くのは楽しいものですね。
そして私の好きなもの=長州人。やっぱり。


高杉晋作って、このうえなく理想家でお山の大将でしかもお坊っちゃまでワガママで、常に他人を見下していてキレると手がつけられないくらい乱暴者で…正直ゆって友達があまりいない(…)のが事実なんですが…
(親友である久坂玄瑞でさえ、一歩距離を置いて付き合っていたくらい)

なぜか愉快な子分たちに恵まれていたと思うんですよね

たぶん、思い立ったら即日行動・その弾丸のような瞬発力と
何者をも恐れない堂々とした態度(藩主でさえ平気で裏切る)、
そのカリスマ性に魅せられた人々が
高杉のもとに集い、彼に兄事したのだと思う。

吉田松陰先生も、そんな高杉の聞かん気の強さを愛していたしね。

私自身、そんな高杉晋作が大好きなんだなー。

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伊東巳代治もえ

「日本叩き」を封殺せよ〜情報官僚・伊東巳代治のメディア戦略


…という本を、読みました。







はい。
えー……ミヨジ萌え本です



かわいすぎる…かわいすぎるあああ。かわいいよミヨジミヨジみよjhhh

久しぶりに近代史に病的な愛情を感じることができました。ひひひいい(こわい)

巳代治って本当に小悪魔ですね!
なんというか比較的 草食男子の多かった(?)政府文官のなかでも

なにこの肉食男子  という印象…

だって彼が本気だすと

ロイター通信社を買収して
世界中のメディアの情報を操作しますから
   ね…(^q^)

お子のころから英才で通った美少年の巳代治たん。
彼の生い立ちから経歴から全てかんがみても
伊藤博文とは出会うべくして出会った…と。そう言える気がします。

だって巳代治は、たぐいまれなる知能と才能と容姿と弁舌と強運を備えた
(…人間とは思えないな;)スーパー高級官僚だもの・・

第二次伊藤内閣で 書記官=今でいう官房長官 に上り詰め
すべての国家権力を掌握し、政府内でブイブイいわせていたミヨジたん・・

伊藤博文の腹心として、また天下の情報官僚(テクノクラート)としてパブリック・ディプロマシ(世論誘導による外交)を先行した。

とてもとても おなかのまっくろな 小悪魔ちゃんだと思いますvv
(腐女子ですみません。)

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ワイマルのロッテ

感化されやすかった我が高校時代、『魔の山』を読んでいらい
かねてよりトーマス・マン信者であることを明言してまいりましたが
『ワイマルのロッテ』は未読だったのです。書店になくてorz(絶版・・)

でも最近“Amazonでかいものをする”というスキルを身に付けたため(遅い) 購入しちゃいました……(*ノノ)

ということで、読書感想です。『ワイマルのロッテ』


『若きウェルテルの悩み』より
ピンクの飾りリボンがかわゆいシャルロッテたんと、シャルロッテが大好きで仕方ないウェルテル君

えー…まずはじめに、この作品が、ゲーテの『若きウェルテルの悩み』の、ある意味パロディ本(?)であることを知っていなければなりません。

(この小説もかれこれ10年ほど前に読んだんですが、その当時は恋愛の懊悩とか悲恋とかハッキリゆって興味なかったんで、イマイチ記憶に残っておりません(汗)再読しなきゃねv)

ちょっと説明が複雑になっちゃいますが…

…『若きウェルテル~』はゲーテにとって青年時代の自らの恋愛模様を描いた私小説です。つまり。小説のなかでウェルテル=ゲーテであり、ヒロインのシャルロッテは、青年ゲーテが出会って恋をした、実在の人物です。

次に、トーマス・マンの『ワイマルのロッテ』ですが、これは『ウェルテル』執筆から44年後のワイマルに住むゲーテじいさんと、ワイマルを訪問したシャルロッテばあさんの話です。

『若きウェルテル』で悲恋を経験し いとしいシャルロッテと決別したウェルテル(=ゲーテ)が、かつて片想いしたシャルロッテと、44年ぶりに再会する、…という内容。

トーマス・マンはなんでこの小説を書こうと思ったのか、というと

ゲーテの日記の中に、“シャルロッテとの再会”を見つけたからでした。
それはきわめて簡素で、なんの感慨もなくつづられた淡々とした日記でしたが

トーマス・マンはこの、たった1日の日記の内容に注意を払い、2冊仕立ての長大な小説にしてしまったのです。
…やっぱ★すげえよなあ★マンって、いつも思うのだが目の付けどころが常識を超越しているというか…

トーマス・マンは天才です (←もう何度言ったか解らない)

この小説は、マンの長編小説らしくペダンチズムにあふれているんだけど、さりげなく、トーマス・マンはWW2におけるドイツという国、そしてその国民性を、批判しているようにも思われました。
というのもマンは(おそらく)ゲーテを、ヒトラーに重ねているようなフシがあると思われ。。

ゲーテのあまりにも偉大すぎる魂が多くの人々を引きつけるものの、その魂が自由奔放すぎるために生じる弊害も並大抵ではないことを、愛情を持ちつつ、しかし批判的に書いているのです。

トーマス・マンは熱心なゲーテ研究家だったし、彼自身ゲーテを崇拝していたし、ファンだったけど

マンの描く“ゲーテ”像は、神々しく理知的でお茶目で洗練されていて、
しかし一方では高慢で、狷介で、視野の狭い、ひとりの老人なのでした。


 

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プロフィール

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トリコ
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女性
自己紹介:
漫画・歴史・文学に無駄な情熱を浪費する可哀そうな腐女子。
趣味は文系、専攻は理系。文理両道目指してます。
近代史妄想が激しい。史実と虚実の混同注意報発令中。

:好きな政治(思想)家:
吉田松陰、大久保利通、木戸孝允、山田顕義、高杉晋作、久坂玄瑞、伊藤博文、伊東巳代治、勝海舟、福澤諭吉、浜口雄幸

:好きな文士:
トーマス・マン、ドストエフスキー、ボードレール、アナトール・フランス、夏目漱石、正岡子規、森鴎外、泉鏡花、徳富蘆花、芥川龍之介、三島由紀夫、寺田寅彦、中勘助、太宰治、織田作之助、司馬遼太郎、滝沢馬琴

:人生の聖典:
留魂録、葉隠、歌よみに与ふる書、醒めた炎、竜馬がゆく、魔の山、銀の匙、唯脳論、深夜特急、寺田寅彦随筆集

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