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Les Confessions

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児玉源太郎のニックネームは、リスです。

児玉源太郎 満州軍総参謀長

陸軍内部ではリスとあだ名されていた

http://www.e-thing.jp/dokuhon/dokuhon_07.html
(引用)↓
児玉源太郎は「リス」というあだ名が付いていた。写真を見ると、小柄でクリクリした愛らしい眼(まなこ)をしている。彼は、仕事に対しては「鬼」と言えるほど厳しい人物だったが、それ以外は気さくで大らかで優しい人であったようだ。

小柄でクリクリ…愛らしい眼

あのうこれ・・萌えていいですか?ハァハァ
なにこの文章。これ書いたの、腐女子?(まっさかあ☆)

体が小さく眼が大きいなど外見がリスに似ていただけではなく、性格にも原因はあったようです。

●なんにでもすぐ首をつっこみたがる。(野次馬?)

●すばしっこい。さかしい。機転が利く。

●いたずら好きである。

古川薫先生の言によれば「病的なほど」(←笑)悪戯好きで、こんにちまで児玉の悪戯癖について数々のエピソードが伝えられております。

ごく他愛無い悪戯なら許容範囲内ですが、彼の悪戯は度を越すと熊本城に放火(全焼)するほどエスカレートしますから、本当にシャレにならないよ。てゆーか、犯罪、…だよ。


アハ・・描いちゃった
くるみ描けないのでドングリ。しかも、台湾ドングリ(=日清戦争で得た、日本の貴重なエサです。)
児玉は四代目の台湾総督。ちなみにその前が乃木希典、ノギさん、乃木大将でーす
その前はニコポンだったかなー

児玉にとって台湾とは…手のかかる食料であるとともに、ひじょうに美味い食料。
統治するのは難しい。がしかし、同時に恵みをもたらすもの。奥の手であり、臨時収入源である。

後藤新平は児玉の部下のクセに、親分(児玉)の目を盗んでこの台湾をツマミ食いしようとしていたことがあった。つまり、台湾という、日本がやっとの思いで手にした植民地は、うまく利用すれば一攫千金をねらえる魅惑の蜜。甘露。政治家にとってひじょうな魅力です。

児玉の偉いところは、台湾運営金から内密に引き出したカネを、私利私欲でなく、日露戦争という国家存亡の危機のために使ったこと。
かれはドングリの美味しい実の部分(機密費用)を、満州で馬賊を親日へと導く福島安正少将のために、またあるときはストックホルムでロシアの後方攪乱を工作している明石元二郎大佐のために分け与えてやった(もちろん、日本政府には内緒でね☆)。

エー。なぜきゅうに台湾のこと言い出したのか、っていうと
ローマ帝国と大日本帝国はその支配の構造においていくつか似通った点があるねと思ったからで

ローマ帝国は属州(プロヴィンキア)と呼ばれる植民地をたくさんもっていて、ローマから派遣した「属州総督」がその植民地の統治者であった。いわばその地域での王様です。
そしてその政治は軍事力を背景としていた。

で、大日本帝国もそれとほぼ同じことやってます。
台湾に「台湾総督府」を置き、日本から「台湾総督」として派遣されたのが児玉源太郎。つまりローマ帝国的な属州総督にあたるんですよね。
しかも軍事的に最高権力を握っていた点も共通している。

しかしもうちょっとあとに出てくる満州は、違う支配構造だったですよね…すくなくとも満州のてっぺんにいた最後の皇帝(ラスト・エンペラー)溥儀、彼は日本の傀儡ではあったけれど日本人ではなかった。
得体の知れぬ外来者による統治を甘んじて受ける被支配層の不安を、鋭く察知した日本政府が据えた傀儡の溥儀は、なんていうか帝国の狡猾さの現れみたいな…。ローマ帝国や日露戦争下の日本のようにストレートに帝国側の人間を派遣するよりもイヤ~なかんじではある。。

ということを今日ずっと考えていました。

最近、ローマ帝国と大日本帝国の本を交互に読んでいる所為か、脳の中がチャンポンです。

明日は祝日なのに休めないよ。実習は冬休みに入るまでずっと続くよ。

つかれてます。

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ローマ帝国4連発

休み中に描いたローマ帝国を一挙に放出


奴隷とライオン


皇帝ネロと遊び人のペトロニウス(…ネロの子守り?)


ネロに見初められた絶世の美少年スポルスは去勢された挙げ句お妃にされました(すげえ…)。


ティベリウス帝のほうがネロ帝より電波系の暴君


…私は本当はカエサルやアウグストゥス、五賢帝の時代が好きなんだけど
なぜかネロの絵ばかりになってしまった。
ヘタレのネロは描いて楽しい。彼の周囲のひとびとも含めてとてもキャラが立っていると思います(汗)アグリッピナやユリアは個性派すぎて引く(^^;エロ悪女~

ローマ人は総じてエロい…


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↑ベストセラーです。

東大名誉教授・フェリス女学院大学元学長で古代ローマ史の大家・弓削達先生
先月14日、ご逝去されたもよう、享年84歳、…ご冥福をお祈りします。

世界からまたひとり すばらしい人が 失われてしまった。

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文学フリマ(11月12日)…来年も行きたいな


戦利品の数々

先週日曜日に催された文学好きによる文学好きのための同人誌即売会…文学フリマ。
行ってまいりましたアキハバラです。

今年は今年でまた地味な盛り上がりよう。
毎年来てたはずの大塚英志氏、来てなかったけど、どうしたのかしら…お忙しいのかな?まぁ私は午前中にちょっと見て帰っただけなんで、午後から来てたのかもしんない(わりとプロの小説家さんとか来るんですよーイベント自体はすっごく質素なんですけど笑)

いろいろな本を手にとって内容を吟味してみたり…出品者様と和気あいあいとおしゃべりしてみたり…と、たのしいひと時を過ごしました。
ふだん文学について語り合える知人なんていませんからね(泣)思うさま文学談して日ごろ抑圧された感情を解放する…といってもこの日は他に用事があったんで、そこまで長居できなかったです。残念。

買った同人誌の中でもこれは、と思った逸品→『戦争文学がこんなにわかっていいかしら。』

本書では多数の戦争文学(小説)をあげて数人(サークルのメンバー?)でディスカッションしたり、ひとりひとり評論なんかも書いておられます。
ココのサークルのメンバーが全員…、超☆個性キャラで、ものすごく面白かった!笑った!!(うわーもっときちんとご挨拶すればよかった。ファンになりました。)笑いをとりつつも内容はちゃーんと格式高いんだー。

戦争文学。って、私がよく読むような時代小説なんかもいわゆる戦争文学に該当する(そうでないのもあるが)んですよねー本書では司馬遼太郎の『坂の上の雲』なんかも話題にのぼってたりして…坂の上の雲、マジ名作よねえ、司馬氏の小説のなかでも『竜馬がゆく』と双頭の名作ですよねー!!(話が脱線している)

戦争文学っていうのは、私は根底に共有するテーマが「歴史の反省」であると思うんですけど…たとえば「アジア主義」とか「大東亜共栄圏」とか「靖国問題」とか考えますと、
「アジアの発展のために台湾や大陸に渡った日本の青年たちが大勢いた」ことを知ってるし、敬意を払いたいとも思う。が、そんな彼らをヒロイックに扱った小説を読んだとき、そこに内省がないと不自然に感じる。
内省というのは、アジアの発展とは支配側(日本)の論理による禍福でしかないという自覚をもつことです。
亡国の危機にひんした人々(韓国とか特に)が舐めさせられた苦汁の日々や、民族の痛み、それが現代までも生々しい傷跡を残していること
を無視した小説はとうてい戦争文学というに足りないと思う。

わたしにとって価値の判断基準は究極そのへんですねー。戦争文学については。

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木戸日記、読み進めてます。


歴史教育マンガ(児童書)ってたまにハッとするようなこと書かれているんですよ…慧眼です。児童書をあなどるなかれ。

「萌え」という名の唯我論にとかく陥りがちなワタクシ、初心に戻りバイアスを排除した無垢な目で歴史を見つめ直すべし、と
珍しく自省の念に駆られた、の、だ、が

児童書にすら萌えてしまった…人間として終わってると思う…orz

上の写真は渡航前の岩倉使節団。左から伊藤博文・大久保利通・木戸孝允・岩倉具視です。
どんなマンガも児童書も、木戸さん(桂小五郎さん)だけはぜってーハンサムに描かれるよねーといつも思うんですけど、どーでございましょ?
(ま…史実が美形だったから、というのもある、だろう)

それにしても大久保さんが…まるで仏様のように篤実そうな御顔でいらっしゃるよ、

大久保利通は…ちがうんだおー、もっとこーさあ、長身痩躯の堂々たる丈夫で、クールでキレ者で腹黒でかっこよくて囲碁が強くて(←?)、
まさに『不敗の宰相』!
という風格をそなえた最強の敏腕政治家ですよ?!

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↑どうよこの不敗の宰相っぷり!表紙、こわすぎ

…あと、渡航前の伊藤博文は、まだヒゲ生やしてないんですけど…↑の絵だとどうしても木戸さんより年上に見えちゃう。俊輔は木戸さんの弟分なのにぃ



「博文でーす」

・・・なんだこいつwww

本書における伊藤博文はひじょうに良い性格してます(よくも悪くも)

そうそう、伊藤博文はこういうやつなんです。
天真爛漫で底抜けに明るいのがとりえで…腹黒いのですが、周囲に与える心証がなぜか良い(それは彼の人あたりのよさ、性格の明るさからくるのだろう)ゆえに、三傑(西郷隆盛・木戸孝允・大久保利通)の死後、ちゃっかり初代総理大臣におさまったと。

そして三傑の死と同時に日本史はまたたくまに暗転するのだった。

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今日は山田伯の命日です(気づけば命日ブログになりつつある)

世間(というか、おえかきーず)では今日は「ポッキーの日」なんですって。
しかし今日は
山田顕義伯爵、陸軍少将、初代司法大臣、ニックネームは法典伯(または小ナポレオンですか)…の
命日でもあるのです。

ちょい時間なくて墓参りは行けませんでした(ウツ…

せめて絵でも描こう♪と思って歴史絵板で描いて投稿しようとしたら
また失敗しましたよ、なにこれ、何これ?何の呪詛?だれの呪詛?
…ガタに呪われてんだろか私

でも大丈夫です。
保険をかけておきましたから

長良川の鵜飼を絵にしようとしたんですが(何かよくわかりませんね…)
鵜、を描きたかったのでございます。
市ィが詠んだ『風折烏帽子(かざおりえぼし)』という小唄があって(あの唄、ちょう良いよねぇ。うふ)

さっき、歌詞ぐぐっても出てこなかった。わりとマイナーなのかしら。たしか、このような唄だったと思います

風折烏帽子(かざおりえぼし) 腰みのつけて 清き流れの 長良川…
…君にささげん 鮎の川…ええ舟ばた叩いて ホウ ホウ ホウ


えー記憶が曖昧模糊として自信ないですが(後日、きちんと歌詞を調べなおして、エントリ書き直したほうがいいかも。)

「君にささげん 鮎の川」
この唄は、男女の情交をうたったものです。
こういう唄をよむと…一人の男性としての山田顕義が、ときに身を任せたであろうロマンス、(…加藤ひな子さんとのv)のことをつい想像してしまうのは罪のないことですよね。

風折り烏帽子と腰みのを身に着けた長良川の鵜飼匠が、たくみに鵜を捌くようすを見た山田顕義の詠んだ、鵜飼の小唄。
いかにも風流人らしく「ホウ ホウ ホウ」と遊び心満載です。

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プロフィール

HN:
トリコ
性別:
女性
自己紹介:
漫画・歴史・文学に無駄な情熱を浪費する可哀そうな腐女子。
趣味は文系、専攻は理系。文理両道目指してます。
近代史妄想が激しい。史実と虚実の混同注意報発令中。

:好きな政治(思想)家:
吉田松陰、大久保利通、木戸孝允、山田顕義、高杉晋作、久坂玄瑞、伊藤博文、伊東巳代治、勝海舟、福澤諭吉、浜口雄幸

:好きな文士:
トーマス・マン、ドストエフスキー、ボードレール、アナトール・フランス、夏目漱石、正岡子規、森鴎外、泉鏡花、徳富蘆花、芥川龍之介、三島由紀夫、寺田寅彦、中勘助、太宰治、織田作之助、司馬遼太郎、滝沢馬琴

:人生の聖典:
留魂録、葉隠、歌よみに与ふる書、醒めた炎、竜馬がゆく、魔の山、銀の匙、唯脳論、深夜特急、寺田寅彦随筆集

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