忍者ブログ

Les Confessions

since 2006,6,17 ~ 
MENU

ENTRY NAVI

  • Home
  • ドストエフスキー文学

[PR]

×

[PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。

カラマーゾフの兄弟★東大シンポジウムへいってきた。



亀山郁夫訳『カラマーゾフの兄弟』完結記念シンポジウム
シンポジウム<ヴィヴァ、カラマーゾフ!>
-ロシア文学の古典新訳を考える-



ドストエフスキー, 亀山 郁夫 / 光文社(2006/09/07)
Amazonランキング:61位
Amazonおすすめ度:
作品自体が偉業、翻訳も偉業
訳は新しくとも、原作はやっぱり古い。
新訳が出るって素晴らしい



さて…売れに売れた新★亀山郁夫訳(23万部+増4万部)『カラマーゾフの兄弟』が社会現象を起こしている昨今でありますが、そんな中さる22日東京大学文学部ではカラ兄(カラマーゾフの兄弟)シンポジウムが催されました。
国内のロシア文学の権威中の権威が集結し、名論卓説、滾滾として尽きない夢のシンポジウム(…じっさいあのようにゴージャスなメンツでドスト文学シンポジウムを開催することは、ほぼ無いんだそうです。)でしたよ。
220席が満席+立ち見客がでるほどの盛況ぶり。かく言う私も、三時間立ちっぱなしの聴講でしたが、パネルディスカッションのおもしろさに熱中するあまり時間がたつのを忘れていました。
とっても興味深かったのでメモをとりながら聴講しましたよ。
記憶の鮮明なうちに、シンポジウムの内容をちょっと あと所見などを記しておこうと思います。

続きを読むで。

拍手

PR

再度浮上 (はよ潜れ…) 

イベント

亀山郁夫訳『カラマーゾフの兄弟』完結記念シンポジウム
シンポジウム<ヴィヴァ、カラマーゾフ!>
-ロシア文学の古典新訳を考える-



日時: 2007年7月22日(日) 14時~17時
会場: 東京大学文学部1番大教室
東京都文京区本郷7-3-1



↓詳細
http://www.kotensinyaku.jp/news/event/content06.html




なるほど東大でカラ兄弟のシンポジウムですか。


逝ってみようと思いまふ。




ついでに東大図書館に寄ろうっと☆ 東大図書館は癒しの空間
マイナスイオン溢れてますよ
たまにケータイ電波つうじなくなるけどな…壁ブ厚すぎ…
(東京のド真中なのに圏外になるのって東大だけだよ絶対 古い建築物なのでしょーがないのだが…)

拍手

眠い。

ツンデレ次男坊のイワン・カラマーゾフさん。



したがき
↑いつも 色塗って失敗してる。色塗らないほうがまだマシだ

どうして自分の絵のいやなところばかり目に入るの…?ダメだorzorz

実はある方──天才絵師にして究極のドスト文学MOEの伝道師様──の影響でカラマーゾフ・・衝動的に描いてしまった・・時間なくてラクガキ程度の絵であれだけど 愛!! イワンに愛です 愛溢れてます

(こんなところで私信じみた発言 お許しください。谷口ジロー賞ほんとうにびっくりしてしまいました!!おめでとうございます!!!凄い事です。谷口ジロー漫画といえば『坊っちゃんの時代』始め明治文豪シリーズは私の魂の漫画です。しかもネ申漫画だらけのアフタヌーン誌掲載!!ホアアア!!(BYブルース・リー)楽しみです。もういっそのことプロ活動とかされたら如何でしょうか…一生…ついて行きます…ハァハァ 迷惑発言ですいません;ブログへのコメントだと過度の愛情表現は引かれそうで怖かったのでここで改めてファンコールさせていただきましたm(_ _)m)


『虐げられた人びと』のイワンはワーニャっていう可愛いニックネームがあったのに、こっちのイワンは呼称が…。
ドミートリィ → ミーチャ
アレクセイ → アリョーシャ
というふうに他の兄弟はちゃんと愛称が使われているのに
イワンだけ“イワン”のままですよ!何この差別(差別?)

っつーかイワンは愛称で呼ばれるの好きじゃないんだ。タブン。
「馴れ馴れしく呼ぶな!」 とか言いそうですね。
 
彼は馴れ合いがキライなんですよ。
ずっと一人で生きてきたもの。若いのに苦労ばかりの人生で。
大学でも単騎独行タイプで飲み会に滅多に誘われない人で(あああ妄想すんません)ちょっと浮いてる人なんだよね。
「オレはお前らみたいな愚民どもとは質が違うぜ」
という意識が常にある。「天国へのキップを神様にお返しする」とか強がりを言ったり。

そのくせ実はだれよりも傷つきやすくて善人なので、自分の持論を 信じられない かわいそうな人で…。
そのために精神を病んだりして…。幻覚まで見たりして…。錯乱してコップ投げたりして……。

…。

チクショウ、かわいいなあ!イワン好きだ!ううう





こないだ古本屋で『白痴』を全巻購入しました。600円 やすいもんだ

ゆるゆる 読んでいきますよ。

以上、緊急浮上おわり!!今度こそ暫くもぐります。でわっ

拍手

虐げられた人びと その2

昨日描いた絵


ワーニャが出かけようとすると決まって悲しむネリーの愛らしさは異常

ワーニャが帰宅するまで玄関のドアの前で待ち続けるネリーの健気さに激萌

あ、カテゴリに「ドストエフスキー文学」を追加してみました。更新は漸進的だと思いますが、今後増えそうな予感がしますので…。

ドスト文学には哲学っぽい堅苦しさが無いのがいいなぁ。情熱的っつーかテンション高いうえにキャラ立ってるうえにセリフが長いからだろうか。読みやすいし実際ノメり込んだら短時間で読了できるお手軽さ。愚直に「萌え!」と叫んでも良い文学のような気がする(…)。

というか ライトノベルくさいんだよなあ…ドストに限らず大衆(通俗)小説と呼ばれるものは総じて、どこかライトノベル──キャラクター小説っぽさがあると思います…。


人生というものは、『荘厳ミサ曲』のような曲ではなく、粗悪な音楽によってずっと上手に描写されるものなのです。芸術は私たちをからかい、私たちを安心させ、芸術家が望んでいるような世界がどういうものかを見せようとしている。それに対して、通俗小説というのはふざけている振りをしているが、その世界をありのまま、あるいは少なくとも、そうではないかという状態で見せてくれる。そこに登場する女性も、あのボヴァリー夫人よりかはもっとミレディーに似ているし、あの怪人フー・マンチューのほうが賢者ナータンよりもずっと現実的な人物です。それに歴史だって、シューが語っている世界のほうが、ヘーゲルが史的唯物論で試みたものよりもずっと現実に近いのです。シェイクスピア、メルヴィル、バルザック、ドストエフスキー、すべて大衆小説を目指したのです。実際に起こったというのは、これらの大衆小説が事前に語っていたことなのです。


ウンベルト・エーコ教授がこんなことを言っていたよ。


エーコで思い出したけど、計見一雄先生──精神科医師で精神科救急医療という分野の開拓者──の著書 『脳と精神─大人のための精神病理学』という本を今 読んでいるんですが、それにウンベルト・エーコのベストセラー小説『薔薇の名前』の話題が上っていてビックリしましたよ。
たしか、欲望と記憶の二重性を説明するために挙げていたと思う。薔薇の名前って およそ欲望と呼べるものは殆どすべて出てきますものね・・・異性あるいは同性への性欲、知識欲、物質欲、支配欲 etc


ところで精神病理学ほど哲学に近い理系科学って無いわと思う今日このごろです。

そもそも 私のような 文学・哲学・歴史が大好きな、超文系人間が
敢えて医療・科学という理系の道を目指したのは、
高校時代にトーマス・マンの『魔の山』とか、養老孟司の『唯脳論』を読んで心の病理学の世界に毒されたからであった。
(そんなわけでこれらは私の人生にもっとも影響した本といえる)

分子生物学(遺伝子、DNA)を煎じ詰めれば、ゆくゆくは精神(脳)に関する学問…つまり脳外科、神経内科→精神病理学へとつながるのは
『精神と物質―分子生物学はどこまで生命の謎を解けるか』で評論家の立花隆先生やノーベル賞科学者の利根川進先生が仰っているとおりです。

拍手

虐げられた人びと



「ちょっと、おろしてよっ! 誰もあんたの世話なんて必要としてないわよ!」

「だーめだめ靴下くらい履かないと。ペテルブルグの冬は越せないぞ」

「……ふ ふん 好きにすれば(ポッ)」


みなしごで乞食少女のネリーたん & 主人公のワーニャ(イワン・ペトローヴィチ)
ネリーたんはワーニャに恋しちゃってるんですよ
だけど素直になれないんですよ


ドストエフスキー, 小笠原 豊樹 / 新潮社(1973/10)
Amazonランキング:16673位
Amazonおすすめ度:



それは陰惨な物語だった。重苦しいペテルブルグの空の下で、実にしばしば、しかも人知れず、ほとんど神秘的に繰りひろげられる、陰惨で残酷な数知れぬ物語の一つである。大都会の薄暗い秘密の片隅では、愚鈍なエゴイズム、衝突する利害、陰気な放蕩、ひそかな犯罪など、不条理な人間生活が煮えたぎる。それらもろもろの無意味かつ異常な生活の絶望的な地獄絵図……



うーん いや、↑言うほど陰惨な物語でも地獄絵図でもないっす(じゃあナゼ引用する?!)

いえ、あの 客観的に見て とても可哀想な物語ではありますが
それ以前にこれはようじょ萌え小説ですから。

ネリ~…!!ハァハァ ドストエフスキーそう来たか!この犯罪者め(←はああーい?)
ネリーたん可愛い!ネリーの乙女心にちっとも気付かないワーニャもかわいいv

ところでネリーたんは ディケンズの小説『骨董店』のヒロイン、ネル・トレントを借りてきてるんですね。はいはい解りましたよ。
隠された出生の秘密に気付いていながら 乞食でありつづけるという
ある意味、そこらの貴族よりも高貴な乞食。プチ・乞食・プリンセス。

そしてワルコフスキー公爵 …最強だぜ…

彼は『罪と罰』で言うスヴィドリガイロフであり『悪霊』でいうスタヴローギンである 
愛すべき憎まれキャラ

「すべては私のためにあり、全世界は私のために創られた。(中略)ただ、すべての人間の美徳の根源にはきわめて深いエゴイズムがあることを、幸か不幸かよく心得ているので、どうしようもない。しかも美徳が強まれば強まるほど、エゴイズムもまた大きくなるのです。おのれ自身を愛せよ──これが私の認める唯一の原則ですね。」

↑すべては私のためにあり 全世界は私のために創られた
ですって★

どー考えても さむくてイタい大人です。ありがとうございました。

拍手

× CLOSE

カレンダー

03 2024/04 05
S M T W T F S
1 2 3 4 5 6
7 8 9 10 11 12 13
14 15 16 17 18 19 20
21 22 23 24 25 26 27
28 29 30

プロフィール

HN:
トリコ
性別:
女性
自己紹介:
漫画・歴史・文学に無駄な情熱を浪費する可哀そうな腐女子。
趣味は文系、専攻は理系。文理両道目指してます。
近代史妄想が激しい。史実と虚実の混同注意報発令中。

:好きな政治(思想)家:
吉田松陰、大久保利通、木戸孝允、山田顕義、高杉晋作、久坂玄瑞、伊藤博文、伊東巳代治、勝海舟、福澤諭吉、浜口雄幸

:好きな文士:
トーマス・マン、ドストエフスキー、ボードレール、アナトール・フランス、夏目漱石、正岡子規、森鴎外、泉鏡花、徳富蘆花、芥川龍之介、三島由紀夫、寺田寅彦、中勘助、太宰治、織田作之助、司馬遼太郎、滝沢馬琴

:人生の聖典:
留魂録、葉隠、歌よみに与ふる書、醒めた炎、竜馬がゆく、魔の山、銀の匙、唯脳論、深夜特急、寺田寅彦随筆集

ブログ内検索

アクセス解析

× CLOSE

Copyright © Les Confessions : All rights reserved

TemplateDesign by KARMA7

忍者ブログ [PR]