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Les Confessions

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久々のドストエフスキー。『永遠の夫』

拍手ありがとうございます。

『カラマーゾフの兄弟』 コーリャ & アリョーシャ


久しぶりに描いた。何年振りだろ?
“カラ兄”のコーリャとアリョーシャの関係がとってもかわいくて好き♡
ドスト氏が亡くなってしまったため未完の本作、もし後編があったなら~という予想では
神職を離れイケメンハードボイルド化したアリョーシャと、
成長し好青年になったコーリャが、反政府革命家として騒乱に身を投じる。のではないか。。
と日本の著名なロシア文学研究者たちは考えているようです(2007年東大カラマーゾフの兄弟シンポジウムより)

そんな…私の好きな可愛くて優しい天使みたいなアリョーシャがいなくなる?
萌えショタ コーリャも消えるの?
…でもイケおじアリョーシャと、アリョーシャを敬慕し忠犬みたいにくっついて回る美青年コーリャの関係も
なんか……それはそれで萌え つーか、…ね?

どんな後編になるはずったのか、いまだに各方面で議論が取り沙汰されている。
この作品の全世界へ及ぼす影響力の強さに驚嘆せざるを得ない。



最近読んだドスト作品は 『永遠の夫』
↓私的ハイライト描きました(腐女子視点)

【読書感想】
ひかえめに言って超面白かった
久しぶりに読んだけどドストエフスキー作品の魅力って個性的なキャラとテンション高めの会話にあると思います(とくに罵詈雑言の数々が面白いw)
夜更かしして一気に読んでしまった。

トルソーツキー(ネトラレ夫) ⇔ ヴェリチャーニノフ(寝取り情夫)
まずこの関係から開始するドストエフスキーすげえ

ていうかトルソーツキーさんヴェリチャーニノフのこと好きすぎてワロタ
妻ネトラレてんだぞわかってんのか
唐突にキスをしろと迫るトルソーツキー(怖い)
うざがりつつもキスしてあげるヴェリチャーニノフ(答えてやるんかい)
密室でおっさん2人きりで何やってんの????www
ほんと想像すると可笑しいしおもしろい。
ドストエフスキープレゼンBL小説かと思って焦ったよ…公式がすでに暴走しすぎだろ!!!

以上 非常に軽薄な腐女子の読書感想でした。

この小説、『白痴』と『悪霊』、2つの大作執筆の間に書かれたものですが
時期的にはドストエフスキー作家生命の円熟期ということで筆に油が乗っているのは一読瞭然、鬼気迫るシーンの数々。
わずか3か月で書きあげられた作品にしては小説として完成度が非常に高く、ドスト氏の技量・力量、芸術性、哲学性、センス、すべてが卓越しており心腹してしまう
あぁやっぱり私は永遠にドストファンをやめられないな…と改めてドスト信者たらんと決意を固くするのであった。

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ドストエフスキ~

おひさしぶりです。
最近描いた絵すこし。

ドストエフスキー文学、ここ2年はまったく触ってないんですが 
カテゴリを作ってしまったいじょう ときどき思い出してはせっせと絵を描いてます;
たまには再読しようかな。。


『白痴』 より
きちがいヒロイン(・・・) ナスターシャ・フィリッポヴナ嬢 
ドスト作品中ヒロイン1、2 をあらそう狂いっぷり。
トーツキイ氏いわく“凌辱されたファンタスティックな女”ですから!
ラゴージンいわく “女王さま” ですから・・・!!

ところでドストエフスキーって、娼婦をヒロイン(←作品のなかでの、良心としての) ・・・に据えたがる傾向があるような。
(『罪と罰』も、『カラマーゾフの兄弟』も、そういうとこあると思う)
たぶんドスト氏のなかでの倫理って、清濁知り尽くして初めて語れるものなのかもね。だから堕天女を天使に仕立て上げたがる。


『カラマーゾフの兄弟』
ぜんぜん似てない3兄弟★ たまには3人仲よくしてるとこを見たいです。


『虐げられた人びと』
凹凸コンビv ネリー&ワーニャかわいいかわいいv幼女萌え文学の金字塔です。
だれかワーニャ×ネリーの同人誌ください。

白痴 (上巻) (新潮文庫)

カラマーゾフの兄弟〈上〉 (新潮文庫)

虐げられた人びと (新潮文庫)




近況

南の国へすこし行ってきました。

ふだん旅行いってもほとんどブログで話題にしないけれど
きれいな写真たくさん撮れたのですこし載せます。




空まで飛んでしまいました。(友人と2人で飛んでます 半狂乱です)

きれいだったな~またいきたい

拍手

久々のドスト作品。

「ドストエフスキー文学」というタグ作ったわりに最近描いてないので

久々に過去のドスト文学絵を晒します。





「ワーニャ!きめたわ、あたし、あんたのおよめさんになってあげる。」
「えーっ!だ、だめだよネリー…。レディがそんな無責任な発言をするなんて許しません!てか、意味わかってんの?」
「失礼ね!ワーニャがモテないからお嫁さんになってあげるんだわ。ちょっとは感謝しなさい!それに、あたしあんたが、す 好きなの!いいでしょ!!(怒)」
「はいはい、じゃあ早く歯をみがいて。子供はもう寝る時間ですよ~」

じつは『カラマーゾフの兄弟』と同等かあるいはそれ以上に大好きなのが『虐げられた人びと』なのです
あーー!!ネリー!!!!!かわいいよかわいいよかわいいよネリーたんはぁはぁぺろぺろかわいいよおおお!!!
ようじょ!!ようじょ!!幼女幼女ぅゎょぅι゛ょっょぃ
ツンデレという概念の存在するはずもなかったこの時代に
たいへんりっぱなツンデレ幼女小説を書き上げたドストエフスキー氏は まちがいなくへんたいだよね。

どうか皆様 HENTAIドスト氏に惜しみない拍手と賞賛を!!!



『カラマーゾフの兄弟』  やはりこの作品がドストエフスキーの文学の中では1番有名でしょうね
なんせ20世紀における最高の哲学小説と銘打たれているほどですから。まぁワテクシにとっては萌小説いがいのなにものでもないが。
長男ミーチャ、次男イワン、三男アリョーシャ(=天使)

イワンはイケメンインテリ眼鏡希望。そしてスメルジャコフに貞操を狙われているといいですね(く、腐ってやがる・・)


次男に遅めの厨二病がやって来たでゴザルの巻

『カラマーゾフの兄弟』中 最大の見せ場とも言われる第五編の“大審問官”は
大昔から数々の文化人・哲学者達に取り沙汰されてきた抒情詩なのです。
その内容は、神を肯定するか否定するか(その結果人間は最終的にこの世における人生を幸福に過ごせるのかどうか)という
これまた太古の昔から多くの人々によって議論されてきた卑近で深遠なテーマを扱っています。。

次男のイワンは神を否定してはいるものの、神そのものの存在を否定しているのではなく…神のもたらす幸福を否定してる
(つまり、人間は、神に頼らなければ生きていけないかよわい存在ではないはずだ)と云っているようです。
無神論というのは、そーゆうことなのだろうね。たぶん。



ドストエフスキー作品は(代表的なものはおよそ読んだつもりですが)かなりの高確率で、(1作品にひとりは)
ヤンデレが登場します。

カラマーゾフの兄弟の場合、いわずもがな。リーズたん(リザヴェータ・ホフラコワ嬢)ですよね^^^^^



『地下室の手記』

引きこもりが主人公です(^^)





 





 














ドストエフスキー


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発売日:1969-12



 












ドストエフスキー


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発売日:2005-10



 





拍手

また白痴


天使のようなムイシュキン公爵。悪魔のようなラゴージン。
この2人は~~ほんっとに萌え!
互いに親友であり、同時にまた恋敵であり、そして精神に重い障害を抱えている。

十字架のとりかえっこをする場面は萌えすぎた(*´∀`*)
ウィキペディアの『白痴』のページ読んでたら

ドストエフスキーはムイシュキンをサンクトペテルブルク社会に導入することにより、当時のロシア社会とこの孤立で純真な男でコントラストを成し、これを彼とロゴージンの対立、かかわり合いによってさらに強調している。実に、ムイシュキンとロゴージンは物語の手始めからムイシュキンは光、ロゴージンは闇というふうに対照している。

っていう記述があったのでそれを参考に…><

米川正夫訳(岩波文庫)だとラゴージンだけど
訳者によっては“ロゴージン”だったりするんですね。

あれだな、トーマス・マンの『ファウスト博士』でアドリアン・レーベルキューンが
ヨソ出版の本ではレーバーキューンだったり
スタンダールの『赤と黒』でジュリアン・ソレルがジュリヤンだったり
するのと同じことか?


追加絵


ひどすぎるラクガキですいません…><だけど、このシーン大好き
何が好きかっていうと、イッポリート君がガーニャを思うさま罵倒する、
このセリフ…(以下、本文引用でお送りしますね)。

(前略)

…あなたが最も傲慢な、最も陋劣な、最も唾棄すべき凡庸の典型であり、権化であり、象徴であるからに過ぎません。
あなたは高慢な凡庸です。
少しも自己を疑うことのない、泰然自若たる凡庸です!
あなたは月並み中の月並みです。自分自身の思想なんてものはこれっから先も、あなたの頭脳にも感情にも、決して宿ることの出来ない運命を背負っているのです。
けれど、あなたは方図の知れないほどのやっかみ屋です。あなたは自分こそ最も偉大な天才だと信じていながら、やはり心の暗くなった折には、疑念があなたを訪れて、腹を立てたり羨んだりするのです。
おお、あなたの地平線にはまだ黒い不吉な点があります。…(中略)…
しかも、大して愉快なものとは言い兼ねますね。
僕はそれが痛快ですよ。








・・・・・・・・爆笑!!!!!!!

しかしガーニャ、年少の小僧っ子(イッポリート)からここまでコケにされて

よく手をあげずにガマンしたもんだ(笑)

※ちなみにムイシュキン公爵に対しては、ちゃんと殴ってました。

拍手

白痴

出来るだけ・・・出来るだけ更新するぞ(いきごみ)


ナスターシャ&ラゴージン

『白痴』。かなり前に読み終わっていたのですが日々の生活に追われて感想を書いていなかったので(今更だけど)何か書いておこうと思います。
なにぶん記憶が曖昧なので 何か間違ったことを言っていたらごめんなさい。

『白痴』で描きたいと思った場面ベスト3は、
1.愛ゆえに…ラゴージンがナスターシャを殺害するシーン(つまり↑の図)
2.ナスターシャが結婚式の当日になってラゴージンと駆け落ちするシーン
3.アグラーヤがムイシュキン公爵(ヘタレ)に無理矢理迫って求婚させる場面

最悪だ(^∀^) なにげに、自分的『白痴』ベストカップルは
ラゴージン×ナスターシャにちがいないとおもふ・・・


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『…はじめて赤ん坊の笑顔を見た母親の嬉しさは、罪びとが真心こめてお祈りするのを天の上からごらんあそばすたびに神さまがいだかれる嬉さと、まったく同じなんでございますよ』…じつに深い、こまやかな、ほんとうの意味での宗教的な思想じゃないか。この思想の中にはキリスト教の全本質が、一語にして尽くされている。


白痴。本編では 「ばか」 というルビが振ってありましたけど。坂口安吾にあーらーず!ドスト作品です。

…うーん へんな本  (汗 す すいません…)

大部分の日本人は伝統的に神(信仰の対象)を持たないので、海外文学を読むとき必ずといっていいほど突きあたる宗教(キリスト教)という分野を、根本から理解することが難しい立場にあるのは、まあ実感としてわかる。
で…この小説の主人公たる人物(レフ・ニコラエヴィチ・ムイシュキン公爵)はキリストの再来?かと言われる人物で
わかりやすくいうと 自由主義・博愛主義・理想主義 でいささか非常識かつ鈍感かつ現実見えてない アイタタな人物です。

正直…好きじゃないねえ!

まあ あくまで個人的な好みで言ってますけどね。

公爵よりか魅力的だったのは、むしろ脇キャラたちだったなー。

ナスターシャという堕天女に対する熱烈な愛だけに生きた享楽主義者のラゴージンとか
独創的であることを欲するあまり良心さえ犠牲にしたガーニャとか
肺結核病みで限られた余生を精一杯爆走しようとしたイッポリートとか、とか、とか…

同人誌にできそうな個性的なキャラがたくさんいるわりに
かんじんのムイシュキン公爵の地味さには呆れた・・・それは前述したように私が日本人で、公爵の特性ともいえるキリストの愛──生きとし生けるもの全ての罪を赦そうという寛仁大度さや、「憐憫で」愛する気持ち──への理解が無いからかもしれないけど

しかしそんな公爵の 唯一キャラ立ってたなあ!といえるところは

すべてにおいて イタすぎる ところです。


登場人物の欠点は 戯作的要素として見れば
むしろ非常に美しいものです。



…あ、なんだか書評になってない;;




追記

すいません。ムイシュキン公爵は、あのDQNくさいところが萌え
なんですってね。

ははあ。いや恐れ入りました。諒解しました。

…というよーな事を、知り合いの“自称・女哲学者”が言っておりました。

(私は、叱られた・・・)。

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トーマス・マン、ドストエフスキー、ボードレール、アナトール・フランス、夏目漱石、正岡子規、森鴎外、泉鏡花、徳富蘆花、芥川龍之介、三島由紀夫、寺田寅彦、中勘助、太宰治、織田作之助、司馬遼太郎、滝沢馬琴

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