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近代国民史劇場【木戸ずきんちゃん~はじめてのおつかい~】その②

拍手ありがとうございます!

前回の漫画の続き。しょうもない…妄想です。すみません…。



はい、あの・・描きなれない漫画?形式の絵を描いて、とても後悔しました。
世の中の漫画を描く人たちってすごいね。尊敬します。
狼耳は黒田のせいにしてしまいました…(苦肉の策)。酒乱の彼なら、大久保さん相手でもふざけたことができるんじゃないかな、と。酔うと誰も想像つかないような突飛な行動に出ますからね。彼は。
あと大久保さんが西郷宅にいた理由は、常時一緒にいるためです(鹿児島時代から兄弟同然で育った)

ところで私はどうしても大久保さんと木戸さんを喧嘩させたいようです。
実際は、仲良い?(いや良くないけど)というか大久保さんが木戸さんを必要として、執拗に追っかけまわしてた時期もあります。

私が明治夫婦(大久保&木戸)萌えに目覚めるきっかけになったのは
第一に司馬遼太郎先生の『翔ぶが如く』の大阪会議らへん(5巻くらいだっけ?)でその萌芽を兆し、とどめをさしてくれたのが、徳富蘇峰(明治大正のジャーナリスト・文筆家)の著した、『近世日本国民史 明治三傑』の中の、ある一節でありました。
とてもステキな文章なので、以下抜粋します。
近世日本国民史 明治三傑 西郷隆盛・大久保利通・木戸孝允 (講談社学術文庫)
近世日本国民史 明治三傑 西郷隆盛・大久保利通・木戸孝允 (講談社学術文庫)
…大久保と木戸の干係(かんけい)は、一言にしてこれを言えば、仲の悪しき夫婦のごときものであった。(中略)
彼らの交情は温かなるかと思えば冷ややかに、冷ややかなるかと思えば温かに、…あたかも仲の悪い夫婦のごとく、同居をすれば喧嘩をするが、別居をすればまた互いに恋しくなるという状態であった。しかも両者の干係(かんけい)はいつも木戸が逃げ出すを、大久保が後より追いかけるという有様であった。

とにかく木戸が大久保にとって、それほど大切の人物であったのは何故であったか。

…(中略)…木戸は長州の代表者でありて、当時の政局を維持する上については、木戸の位地は最も必要なるものであることを認識したるためであったのはもちろん、その薩長協力以来、木戸は大久保の所有せざるあるものを所有し、それが大久保にとりては必要であったかも知れぬ。大久保の側(がわ)から見れば木戸は厄介な代物ではあるが、厄介を辛棒(しんぼう)するだけの価値はあるものと認識して、そのためにいかなる代価を払うも、木戸だけは引き止めて置きたいという必要上から、…木戸の後を常に追いかけ、とにもかくにも彼を引きもどすことに憂き身を窶(やつ)したであろうと察せらるる。

…(中略)大久保時代にはいまだ国会は存在しなかった。しかし一人の木戸は、大久保に対しては全く一個の国会以上の力があり、また国会以上の効果を与えた。



…このように大久保さんにとって木戸さんの存在とは、何者にも替え難い、彼の人生にとって欠くべからざるものだったようです。

ただ、、大久保さんと木戸さんは互いを必要としあってたのは事実ですが(政治上)、
性格の不一致(どころでなくホントに真逆)が祟ってしまい、それがゆえに衝突も多々あり、悲しいかな互いに理解し合うことはたぶんなかったと思います。
その性格の不一致っぷりは、『大隈伯百話』という大隈重信による回想録にも記載されています。
木戸は正直真面目な人であって、雄弁滔々、奇才縦横であるが、しかしなかなか誠実な人であった。大久保は辛抱強い人で、喜怒哀楽顔色に現さない、寡言沈黙、常に他人の意見を聞いている。『宜かろう』と言ったら最後、必ず断行する、決して変更しない、百難を拝しても必ず遂行するというのが特色であった。元来英雄は辛抱強いものである。その代わり世間からは陰険だと批評させられることもある。大久保なども、往々その批評を被ったことがある。

木戸は洒落とした所があって、思ったことは何でも喋るという風であるから、大久保の沈黙とは正反対である。木戸は詩も作れば歌も詠む。風流韻事はすこぶる長じていて、遊ぶのも騒ぐのも好きで陽気であったが、大久保は一見陰気な方で、かつ無骨無意気な風であった、これも両人まるで反対。


おしゃべりでスマートで身軽敏捷でおしゃれでさわやかで風流ごとを解し、宴会好きで書生っぽい気軽さがあり多くの後輩から慕われる木戸さん。
かたや、
無駄口を叩かず冗談もいわず笑うことも滅多になく趣味も少なく(タバコと囲碁くらいかな?)忍耐強く執念深く目的のためなら手段を選ばずおそろしいほど強い信念を持っている大久保さん。

こんな餌ばらまかれて…萌えずにいられないよ~~^^。(腐女子の餌食




おまけ


伊東巳代治

ミヨジの、この際限のない自惚れはいったいどこから来るの・・・?
色々本読んでたら彼もけっこうドジ(…)
失敗も幾らかはしてるのに、折れない心 つよいメンタル!

夏島で憲法第一条の条文を作ってたときに
重要書類を入れてた鞄が旅館で窃盗にあって紛失したときとか
ものすごく、慌てふためいただろうねー(笑)
あとなんか最近ミヨジ関連の文書をググってたら明治の新聞で女性関係のスキャンダルをスッパ抜かれてた笑 ミヨたんも男の子だねーっ☆彡
そうゆうとこは上司(伊藤博文)見習わなくていいよ☆彡

しかし昔も現代も英雄は色を好むのか・
最近リアルに週刊文春すごいですよね!!正に、飛ぶ鳥を落とす勢い。
ところで、文藝春秋といえば主催者は菊池寛だったよね、確か。(調べ直してないので間違ってたらすみません
芥川龍之介も自殺しないで生き残ってたら文藝春秋の名編集者になってただろうに そんで名作もたくさん生まれてたろうになー。もったいない~…。個人的に菊池寛と芥川の友情は文壇のなかでも最高に萌え度高いのであります。。

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プロフィール

HN:
トリコ
性別:
女性
自己紹介:
漫画・歴史・文学に無駄な情熱を浪費する可哀そうな腐女子。
趣味は文系、専攻は理系。文理両道目指してます。
近代史妄想が激しい。史実と虚実の混同注意報発令中。

:好きな政治(思想)家:
吉田松陰、大久保利通、木戸孝允、山田顕義、高杉晋作、久坂玄瑞、伊藤博文、伊東巳代治、勝海舟、福澤諭吉、浜口雄幸

:好きな文士:
トーマス・マン、ドストエフスキー、ボードレール、アナトール・フランス、夏目漱石、正岡子規、森鴎外、泉鏡花、徳富蘆花、芥川龍之介、三島由紀夫、寺田寅彦、中勘助、太宰治、織田作之助、司馬遼太郎、滝沢馬琴

:人生の聖典:
留魂録、葉隠、歌よみに与ふる書、醒めた炎、竜馬がゆく、魔の山、銀の匙、唯脳論、深夜特急、寺田寅彦随筆集

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