腐女子の煩悩による産物* 佐賀っ子漫画

ギャグじゃない漫画描くのって、疲れる・・・
八太郎は大隈重信の通称です。
『大隈伯昔日譚』の中で大隈さんが、江藤と枕ならべて一緒に寝た!とか
言ってたの読んで ちょっと、ていうか かなり可愛いv萌えvと思ってしまった^^;
以下、当該箇所を引用。
『江藤は余を勧めて其論(征韓論)に賛同せしめんとして来り訪ひ、余は却て其意を翻へさしめんとして、強ひて之を留めて勧告する所あり。互に反復弁難、遂に深夜に至り、枕褥相並へて共に余か僑居に一夜を明かしたることあり。是そ余か政治上に於いて江藤と相提携したる最終にして、而して相敵視するの始めなりし。爾来は再ひ相見るの縁なくして終に幽明相隔つるに至れり。』
(意訳)
江藤は私(大隈)を征韓論に賛成させようとして、説得するため私の家まで来た。私はむしろ、その意見を撤回させようとやっきになった。二人して議論を戦わせたが決着がつかず、深夜になったので、私の狭い家に枕と布団を並べて共に一夜を明かした。これが私にとって、江藤と政治上関わった最後の出来事であり、そして、互いに敵対した初めての出来事だった。それ以来、二度と会うことのないまま、江藤は死んでしまったのである。…こんな短い文章の中にも、大隈さんの後悔の念や竹馬の友を失った悲しみ、時代の不条理、悲壮感が現われていて、なんだか切なくなってしまいます。
なぜ、江藤は死ななければならなかったのか
誰も江藤を止めることができなかったのは、どうしてなのか
色々妄想すると楽しい半面、哀しくなってしまいます…。
江藤の死を悼んだのは大木喬任や副島種臣も同じで、特に大木などは、
『江藤の死によって、わが身の半身を失ったような気がした。』
『あの時、私情にほだされず、無理にでも江藤を捕らえて、閉じ込めてしまえば良かった。(江藤を佐賀へ帰してしまったのは)一生の過ちであった』(BY『江藤南白』)
という回想を残してくれているので、当時の彼らの友情の篤さが偲ばれます。
佐賀の乱のあと、大隈重信が(江藤を処刑した張本人である)大久保利通の翼下に入ったのは
なにか深い宿命的な因縁を、感じなくも無いですね・・。

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