詩聖ゲーテの名戯曲 “ファウスト”

「御契約をなさいませんか。あなたがこの世にあるかぎりは、わたしの術でたんと面白い目を見せて差上げます。まだ人間が見たこともないような、面白い目をね。」
さいしょ 「むく犬」の姿にばけてファウストの前に姿を現した 誘惑の悪魔、メフィストフェレス。
「むく犬」ってどんな犬よ と思ってぐぐったらトイプードル画像がワンサとでてきたwなんかかわいい。

メフィストフェレス 「ちょいと先生、良い子いるよ~♪ 遊んでいきなよv 恋をしなけりゃ人間は、人生の大半損をしていると言えますぜ。」
ファウスト 「煩い悪魔め。どうせまた何かたくらんでいるのだろう…(鏡チラ見) うっ…か、かわいい・・!すぐに会いたい!」
メフィストフェレス 「さすが先生、御目が高い!!この娘はね、グレートヒェンという素朴な町娘だよ。気立てもよいし、器量もよい。文句のつけどころはない。なあに、二人の恋路を邪魔する者は、殺してしまえばいいのさ★」
(ふふん、聖人であろうが学者であろうが、人間なんて欲望によわい生き物、誘惑するのは簡単だわい。)
ファウストとメフィストの関係が萌すぎw
ファウストのたび重なる我がままに翻弄されるメフィスト。・・・という関係です。
あれしろこれしろ と勝手放題の主人に、しぶしぶ従ってくれます。「あれ?こいつもしかして、良いやつなんじゃね?」疑惑。。
そして物語ラスト、ファウストの魂を手に入れようとしたところで結局 ファウストは天に召されてしまい、メフィストの壮大な計画は失敗におわる。
これまでの苦労も水の泡に・・・メフィスト涙目wwww
ファウスト〈1〉 (新潮文庫)ファウスト〈2〉 (新潮文庫)「日々に自由と生活とを闘い取らねばならぬ者こそ、自由と生活とを享くるに値する」 そしてこの土地ではそんな風に、危険に取囲まれて、子供も大人も老人も、まめやかな歳月を送り迎えるのだ。 己はそういう人の群を見たい、己は自由な土地の上に、自由な民とともに生きたい。
そういう瞬間に向って己は呼びかけたい、「とまれ、お前はいかにも美しい」と。
己の地上の生活の痕跡は、幾世を経ても滅びるということがないだろう──
そういう無上の幸福を想像して、今、己はこの最高の刹那を味わうのだ。
初読のときはこの作品の哲学性がイマイチわからなかったけれど、トーマス・マンのゲーテ評よむようになって初めてすごさを諒解したな。ゲーテといえば『若きウェルテルの悩み』も有名ですが個人的にはファウストのほうが好きです。
ドイツ文学好きとしてはこの作品を一度はブログに記しておきたかった。
そういえば、『魔法少女まどか★マギカ』は、“ファウスト”をベースにしたアニメですよね。
ワルプルギスの夜(ブロッケン山における魔女たちの祭典) とか、 グレートヒェンも出てくるしね(アニメでは怪物ですが・・・)。まどマギ好きな人はぜひ読んでおくべきかと。

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