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Les Confessions

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よい年越しをv



桂太郎はひとに揮毫(サイン)を求められたとき、しばしば青山元不動、白雲自去来と大書した。

日清・日露戦争の勝利を経て、台湾の割譲、韓国併合と拡大された版図を新しい山河として視野にとらえるわずかな歳月を生きて太郎は歴史から消えていった。
アジアの山河は、民族の誇りと歴史の反省と新しい理念の創出を待ちながら確固として存在する。悠々たる白雲おのずから去来する青山は動かないのだ。
(BY古川薫)

ちょっと早いんですが、
管理人帰省につきしばらく更新でけませんので
早めに新年のご挨拶とさせていただきます。

さぁ。今年一年をふりかえってどうだったか 自己反省してみませう。

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カラマーゾフの兄弟 その2

おかしい…ヒマなうちに年賀絵描いておこうと
思ってきーずでダラダラ描いてたら
カラマーゾフの兄弟が出来上りました。



アリョーシャ、グルーシェニカ、ドミートリィ、コーリャ、イワン

この小説で二次創作絵描いてる人いないかな~っと検索していたらたまたま
たいへん優秀なカラマーゾフ考察サイト様を発見しました。

人物相関図が凄いや。
あらためてこの作品は人間付き合いの猥雑さがウリなんだよなぁ…と実感



アリョーシャと長老に萌
何物をも超越した愛!修羅場だらけの本作品中ほとんど唯一の純愛ですよネv

絵描いてたらどうしても再読したくなってきました;ふだん読む本はたいてい図書館で借りたものなんですけど、カラマーゾフくらいは手元に置いておきたい。

すでに本棚が飽和して蔵書の多数が床に平積み状態ですが…orz



ドストエフスキー, 原 卓也 / 新潮社
Amazonランキング:4450位
Amazonおすすめ度:



私はこちら↑原卓也氏の訳(全三巻)を読みましたが、この小説は名作なだけに翻訳者がたくさんいるみたい。

米川正夫訳(河出書房新社版)では巻末に「カラマーゾフの兄弟・創作ノート」というのが付記されているとか。創作ノートって何さ…気になる…

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今年みたアニメの感想

今回はやや女性向の内容なので「続きをよむ」で・・・

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カラマーゾフの兄弟

クリスマスおめでとうございます。クリスマスの朝に旅行先から凱旋し
一睡もしないのに
これからまた敵地(てゆーか、学校)へ赴かねばなりませぬぬぬぬぬん。

どんなに忙しくても、いや忙しいからこそ、ブンガク萌えは大切。
こないだ罪と罰の絵を描いたので
こっちも絶対描かねばならぬと思っていた カラマーゾフの兄弟v


カラマーゾフの兄弟。もはや有名すぎる小説なので私の書評など必要ないでしょうけど


★単純バカで直情的で自制心がないけど案外いいとこもあるよ、長男で軍人のドミートリィ★

★インテリで自尊心が強くて他人の力を必要としない鼻持ちならない無神論者だけどじつは兄弟の中でいっちゃん苦労人、ワタクシひそかにメガネキャラ希望vな次男のイワン★

★無条件にみんなから好かれる子、かわゆくて、おとなしくて、うぶで素直で敬虔な、僧侶見習い三男アリョーシャ(本名はアレクセイ。)★

兄弟だけど育った環境が違えば性格もバラッバラ!!(わたしの偏愛と偏見が入ってます)

そんな三兄弟+もろもろのおりなす悲喜こもごもの物語『カラマーゾフの兄弟』は二十世紀最高の傑作哲学小説!!!!




かの哲学者ウィトゲンシュタインはこういった。
「私は『カラマーゾフの兄弟』を最低でも50回は精読したね!」

いまや世界に名をはせる作家・村上春樹はこういった。
「僕の作家&読書家としての人生にもっとも影響を与えた本を三冊あげるならば、レイモンド・チャンドラー『ロング・グッドバイ』、スコット・フィッツジェラルド『グレート・ギャツビー』、そしてドストエフスキー『カラマーゾフの兄弟』だ。」

私は…私はどうかな。自分の人生変えた小説ベスト3には入らないけれど、ベスト10には確実に入ります。「考える蘆」=人間に生まれたならば、この小説を読まずに死ぬのは読書人として不幸だ(><)

『カラマーゾフの兄弟』…実は未完ですけどね。


うろ覚えで描いたので自信なくておおっぴらに晒せないから見たい人だけクリックで見てください(ちょい控えめに主張)コーリャ・クラソートキンは癒し系だと思うの。

原作読んだのはるか昔な上に今、手元にないから再読したくてもできないお



物語と直接の関係はないことですが
私、海外の文学作品を読む場合、心がけていることがいくつかあります。

ひとつは、文学の中に国民(民族)性を見る事です。
(私は歴史好きなので、歴史に照らし合わせて考えてしまう)
……カラマーゾフの場合は、ロシア小説ですから、スラヴ民族ですね。
この小説から読みとれるように貴族や平民のインテリ層は欧州の文化に恋々たり。けれど歴史的にみれば古代からロシアはたびたびアジア人の支配を受けているのよ(例:チンギス・ハーン)白人というにはあまりに、王朝にまでアジアの血が混ざりすぎている その上 思想もアジア色が強すぎる。

ヨーロッパ人にもなれず、かといってアジア人になる気はさらさらない(っていうかむしろ蔑視観が定着してるので…)
ロシア人=スラヴ民族は白人種にも有色人種にも、どの世界にも属せない地球上の孤児のような存在で、そのことが少なからず国民性に影響しているのですよ。そういうことを(小説の中に)探して見るのもたのしいのですv

まぁ小説の内容と関係ないけど…余談ながら 海外文学をさらに美味しくいただく秘訣。

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merry christmas★



長かった日露戦争も終焉を向かえ、明治政府に平和なクリスマスがやってきました。

桂太郎 「『総理大臣が閣僚の家庭を訪問してプレゼントを配ろう企画』ぅ~??ハッ、いみわかんね。戦争賠償金が貰えなかったのに、なんでわざわざこんな金かかることしなきゃならないのさ!」

児玉 「まぁいいじゃないですか。俺も手伝うし…」

桂太郎 「そういうコダマは何がほしいわけ?(…もしかして、まだ総理大臣職を狙ってたりする?)」

児玉 「え、うーん…俺はこのままでいいや」

桂太郎 「ふーん…無欲だねえ。変なやつ」

※児玉源太郎はいっとき桂太郎の後釜で宰相の座を狙った事があったのですが、桂太郎の総理大臣辞職はすべて彼の一人芝居だったことに気付き、ボーゼンとなります。(要するに桂太郎の辞職は見せかけで、児玉はそれに踊らされていただけ。)
いらい児玉は総理大臣になりたいなどという野心を、一切捨ててしまったのでした。
「俺は生涯、ナンバー2でよいのだ」…これは児玉なりの悲しい哲学なのでした。

手際よくプレゼントを配る二人。
途中、後藤新平に「満州鉄道初代総裁」というプレゼントをやるか否かで多少モメましたが、そのへんは児玉が妥協することで解決。
ついに残すところあと一人になりました。最後の一人は…陸軍元帥、元勲であり元老である国家権力の象徴、山県有朋閣下です。

桂太郎 「ついに閣下のお屋敷に…(ハァハァ)」

児玉 「シッ!起きちまいますよ。…しかしこの人、俺たちがプレゼントしなくても、望むものなら何でも手に入るじゃん。あ、枕元に何か置いてある…えーと何なに。『サンタへ 政党政治 くたばれ ヤマガタ』

桂太郎 「!!!がーんがーんがーん……」

児玉 「これ希望っていうより命令だな。どうします?桂さん」

桂太郎 「ムリだぁあ~~!せ、せっかく陸軍を脱却してこれからは政治一筋でいこうと思っていたのにっ!閣下はぼくのことが嫌いになられたのですか?!」

児玉 「しーっ!大声で騒がないで…!」

桂太郎 「閣下のバカぁ~!(大泣)」

この後、桂太郎は山県有朋の意向に背き新党結成、政党政治をやろうとしたためヤマガタ閣下から大いにきらわれ、陸海軍のストライキで第二次・第三次桂太郎内閣は瓦解します。(これがいわゆる大正の政変です。)

第三次桂内閣の総辞職を、山県有朋は
「雪隠(トイレ)で首をくくったように」みじめな敗退だ、と側近に語ったそうな…。

最初っから最後まで、とことん苦労が報われない桂太郎なのでした。

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トリコ
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自己紹介:
漫画・歴史・文学に無駄な情熱を浪費する可哀そうな腐女子。
趣味は文系、専攻は理系。文理両道目指してます。
近代史妄想が激しい。史実と虚実の混同注意報発令中。

:好きな政治(思想)家:
吉田松陰、大久保利通、木戸孝允、山田顕義、高杉晋作、久坂玄瑞、伊藤博文、伊東巳代治、勝海舟、福澤諭吉、浜口雄幸

:好きな文士:
トーマス・マン、ドストエフスキー、ボードレール、アナトール・フランス、夏目漱石、正岡子規、森鴎外、泉鏡花、徳富蘆花、芥川龍之介、三島由紀夫、寺田寅彦、中勘助、太宰治、織田作之助、司馬遼太郎、滝沢馬琴

:人生の聖典:
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