少年たちは文天祥の
「人生古より誰か死なからむ、丹心を留守して汗青を照らさん」
の詩を高らかに合吟し、一同城を伏拝んで従容として自刃しました。
親友と親友がさしちがえた者が多かったのです。
(白虎隊記念館第17景より)

やあ。おわった、おわった
期待してた官軍参謀らが出てきたなぁ。板垣退助、
伊地知正治
シャグマかぶってるので土佐人 錦の御旗もってます
長岡藩との戦争があまりにアッサリ流されてしまったのでちょっと拍子抜け…ええ奥羽越列藩同盟のカナメなのに?(ガトリングガン超さりげなく出てきましたね)
よいドラマでしたなあ。若者向につくられていることもあって
戦争史というよりは青春ドラマ。家族愛、恋愛、友情をテーマにしているのですね。
昨日の時点では正直、心配だったんですが…
というのも150年前の武士道とか道徳とかタテ社会とか男女七歳にして席を同じゅうせずとかいった とうの昔に滅び去った美徳を持ち出して
「ならぬことはならぬ」の一点張りですからね いったい何のための
全体主義ですか とね。
武士道は確かに現代にはないすばらしいモラルをうたっておりますが
太平洋戦争で悪用されてわが国に大きな犠牲をもたらしたことを忘れては
なりませぬ。
武士道は死狂い 君に忠 親に孝 武士の恋は忍ぶ恋 血染めの軍刀 散りゆく桜すべてがうつくしく儚いけれど感傷のみで歴史を見てはなりません。
個人レベルでの武士道信仰はよい。たいへんスバラシイと思いますが
(私もいちおー武士道信者)
武士道ってある点からみれば非常に共産主義的な傾向がありますよねー?
平成デモクラシーの世で自由経済を謳歌する私ら現代人に
武士道は果たしてどう馴染むのか?(っていうか馴染むのか?)
今の若い人たちは戦争を知らない
(もちろん私も知らない)けれど武士道とか過去の道徳云々を賛美しても、今さら詮の無いことですよ私に言わせりゃ。
国家の憂いを己の憂いと本気で信じ込み命を喜んで捨てた若者がじつに大勢いたことを知るのが大切なのであって
(日本の近代化成功のヒケツはこういった国民の身近な危機意識が社会のすみずみまで浸透していたことによる。逆に中国・韓国には歴史的にそういう国家のための自己犠牲の意識がなかったので維新が成功しなかったのです)先祖たちの命がけの功労に今の私たちは
生かされているという自覚をもつのが重要なのです。歴史は永続するよ。歴史の反省を忘れたとき経済もモラルも何もかも下り坂です。そこには国家の破滅しかない!
しかし幸いにもわれわれは反省することを知っている動物ですので
みなさーん、反省しましょう★…と言えば安っぽいプロパガンダ
(まるで小泉元総理大臣のやりたがっている愛国心教育だ!これは)になってしまうので(笑)
まぁ興味ない人は一生知らなくてもいーよ。
個人主義の時代ですから
パクス・アメリカーナの時代ですから・
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そういえばだいぶ前になるけどこれも読んだよ
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↑やっぱり武士道賛美なのかい
この本がミリオンセラー且つは2006年度の書籍のベストセラーになるということは世間が武士道精神を希求しているからに他ならないんですが
世界大戦の直後は坂口安吾とか無頼派作家ちゃんら筆頭あんなに悪書扱していた『武士道』や『葉隠』が、半世紀もたてば またぞろ持て囃されだすっていうのはちょっとおもしろい現象です。
人間は反省することができる一方で、忘れることもできる動物だから(笑…
忘れなきゃ成長はありえませんよね。忘れられるから生きていけるんだね…
