ココハ、日本史ト
日本近代文学 ノぶろぐデス!!
という意思を表明するためにせっせと文学絵を量産することにしました。
いつまで続くだろう。
松枝清顕と聡子
★
おまけ★ (プラスα)
そういえば一昨年?2005年?映画化したんでしたっけ。私は観に行きませんでしたが…
三島 由紀夫 / 新潮社(1977/07)
Amazonランキング:6499位
Amazonおすすめ度:
あのー申し訳ないんですけど読了したのが遥か昔なので内容がウロ…(死
(記憶によると)ヒロインであるはずの聡子よりも清顕の描写のほうが、そらーもーそらーーもー美しいのですよ!
そして清顕の美しさにやられた約2名(=本多&飯沼)…ジリジリしたりイライラしたり情緒不安定でしたが、結局2人とも清顕のこと愛しちゃってるんです。
終盤にきて
ずっと固持していた傍観者というスタンスを崩してまで本多が清顕に力を貸してやったのは、愛です!
飯沼が松枝家に関する弾劾記事を書くというあらぬ謀反を起こしたのも、愛です。
愛の反動です!!
みいーんな清顕のことが 好・き ★
という腐女子トークはさて置いて、
三島さんの文学はいつもギラギラして(…)すげえなあと。。比較的 平易タンパクを好む私にはけっこう刺激が強かったりする(けど大好きですよ!綺麗だし耽美で)。
豊饒の海4部作──『春の海』・『奔馬』・『暁の寺』・『天人五衰』
輪廻転生と
夢をテーマに掲げた不思議な物語。
『春の海』は第一巻にあたり、20歳で死ぬ清顕が次巻に移行するごとに生まれ変わりを続けます。
清顕の学友である本多は、各巻の主人公(=清顕の生まれ変わった人物)をつねに「傍観者」という立場から見守り続けるんですが、こいつがなかなかスパイシーな人物だったと思います。目立たないながらもストーリーに微妙な陰影を落としているというか。
理性的で醒めた性格なんですが、あるときフッと清顕の常軌を逸した情熱的な精神に同調することがある。そういうときの本多さんは輝いてます。ぶっちゃけ主人公の清顕よりも本多のほうがぜったい良い男だと思いますし、非常に共感を得ました。
蓼科もけっこう好きだったなあ。影のある女ってどうしてあんなに艶っぽいのだろう。
あとは…書生の飯沼…この人が『奔馬』で息子を裏切ったのは『春の海』の反復となっていて…とか、まあ4冊すべて読んで ああ 納得 という気持ちがおこる そんな幽玄な小説です。
ちなみに三島由紀夫は4作目『天人五衰』を書上げた直後、同日の事、自衛隊駐屯地で割腹自殺を遂げています…昭和の世に カップク はあ。
「転生」だとか「夢」だとか言ってるあたりが三島さんらしさで…三島さんは理性の人を装った精神の人だから…
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