伊藤博文―知の政治家 (中公新書)読了しました~面白かったw やっぱ伊藤博文、良い性格してるわww
筆者の「伊藤は楽天的で陽気でしかも多幸症」(うろ)ってコメントが的を射すぎてて笑うw
以下、読書メモ。
前半は岩倉使節団とか内閣発足とか憲法発布のことについて。
木戸さんにめちゃくちゃ怒られたり大久保さんに顎で使われたり青木周蔵に喧嘩売られたりヤジ(品川)に木戸さんとの仲を心配されたりっていう、(まあいつもの伊藤君なわけですが)コメディ要素が豊富で非常に愉快ですね!この時期の政府は本当に楽しそうだ。まじで学級会レベルですよ。
この時代に、木戸と大久保=薩長の両雄もとで政治家としてのセンスを磨くわけですね。長い下積み時代だったね★
中盤は主に内閣(総理大臣になってから)と、★立★憲★政★友★会★(+枢密院)
伊藤的には、政友会について
「政党つっても内閣に供給するための人材プールなだけだから権力なんて要らんし~」というスタンスでいたため、政権奪取をもくろんでいた党員たちと齟齬が生じ、結果うまくいかず離党する人が続出。
腹心である伊東巳代治から
「伊藤侯の計画は唯机上の空論」(『伊東日記』①、531頁)とか日記で吐き捨てられたりしてます; ミヨジ性格めっちゃキツイからなあ
原敬からも「伊藤薄弱にして云々・・」めちゃくちゃたたかれたり(日記)…
特に原はよっぽど業を煮やしたんでしょうね
「閣下の如きは今日まで成功したる大業多ければ別に望みもなかるべけれども余輩の如きは然らず。且つ閣下も段々老境に入らる、早く後嗣を造らざれば他日四分五裂の結果に陥らん」(『原日記』②67~68頁)
(要約:アンタは今まで好き勝手やってきたんでしょうけど私ら(党員)は違うんですよ!大体、大臣クラスになれるよ★って勧誘されたから政友会に入ったのに、話が違うじゃーん!つか伊藤さんアンタもう年とったんだから早く跡継ぎに仕事任せて隠居してよね!)とか面罵してます。上司にこういう態度とれるってすごいな原敬w この日記が後世の人たちに広く読まれるって解ってて、こういう事書いてるのかな?
というか伊藤博文、部下から尊敬されなさすぎて笑える。まあよく考えると、あまり尊敬されるような人柄ではないね確かに・・・人懐っこくておっちょこちょいで甘え気質で。木戸さんや高杉の、永遠の弟分です。
後半は、韓国併合です・・ああ~(鬱)
日本史の暗黒時代(だと思ってます…)。伊藤としては純粋に、隣国韓国を文明化に導いて救ってやりたい気持ち満々でいろいろ動いてたんでしょうけど。でも、正直余計なお世話だったと思うの;
日本はしかし、本当に、韓国には申し訳ないことしたと思いますよ
中韓のことは、伊藤の人生の中の黒い汚点だと思いますです。

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