
伊藤「わ~、すごいご馳走だ。木戸さん見てください、鶏の丸焼きがありますよ!あっちにはブタと牛の肉が!僕、とってきましょうか?」
木戸「いや、私は四つ足は駄目で…俊輔、行儀悪いぞ」
大久保「フ…木戸さん。これから我が国も大いに肉食文化を取り入れ、欧人に対抗しうる強い骨格の日本人を育てねばなりません。そのためにも我々が先ず庶民の手本となり、肉を食すべきなのです」
木戸「肉食か…、胃がもつかな」
大久保「それより先日贈った柚餅、召し上がりました?」
木戸「ああ、松子(妻)が全部食べた。美味いと言って喜んでいたよ。有り難う」
大久保「ガーン(木戸さんに差し上げたのに…)」
伊藤「・・・・・・(黙々と食い続ける)」
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(↑使節団のころは大久保さん例のビスマルク髭生やしてません)
「木戸孝允日記」読んでたら、さっむい妄想のタネがつきなくて楽しいですね!
木戸さんがいつかの日記に「今日は大久保から柚餅をもらった」みたいなこと書いてたの思い出して柚餅。このころまだ仲よかったんだよな~二人
岩倉使節団の一員として洋行したとき、初めて見る「異国」に対する新鮮な驚きが木戸さんの日記に生き生きと綴られているのは、読んでいて非常に楽しいものです。
ガーデン・パーティーを初めて体験した木戸さんの日記
「園中に客を会し食菓飯酒」なるほどそう説明するか。
ガーデン・パーティーを
「ガーデン・ハーチー」と表記してることについては
無理につっこみませんとも。
さらに言えば
W(ダブリュー)に
「トフルユー」と意味わかんないルビ打ったり
イギリス人のシメットさんを
「英人シメジ」と表記したり
(粘菌類…?!)
仕方ありませんよね。まだ日本人の誰も、異国文化に慣れてませんものね。
しかし、どうやら木戸さん、英語は苦手だったご様子。

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