絵版でも予告しましたので今日は『城下の少年』という
南條範夫先生の
ボーイズ・ラブ時代小説について書かせていただきます。
(今これ書きながら勇気振り絞ってます;戦慄してます御察しください)

長州一の暴れん坊・高杉晋作と、「白皙の美少年」のほまれ高き久坂玄瑞
村塾の双璧、二人の少年時代をえがいた小説でござる。
BL嫌いな人や史実をヒネた目で見れない人は読んじゃダメよ。
これがくだんのホモ小説↓
(表紙模写)
昭和38年「小説中央公論」にて連載。
すでに絶版となっており、どんな古書店にも図書館にも置いてなかったこの小説
「迷作」という噂はかねがね耳にしていたのでウホッ必ずや読まんと人一倍強い煩悩をフルに発揮してオタク根性でどうかこうか手に入れた、手に入れた瞬間感極まって上の絵を描いた。
早速読む・・・
・・・・・・・・・読む・・
読・・・・・・・・・・・・
南條範夫・・できておる喃・・・!! (byシグルイ)こんなにバチあたりな時代小説はありませぬ。維新志士にホモ設定つけるあたりからして如何なものかと思ってはいましたが何これ・・?
久坂玄瑞(幼名:秀三郎)がいかに美少年であるか、という描写が十数ページごとに書かれている気がするwそして明倫館(学校)のクラスメイトはみんな秀三郎に惚れているw
高杉晋作も態度こそ示さないけれど、秀三郎に恋しちゃってる少年の一人…という内容。
もちろんこれは史実を一切無視した南條先生の「創作」に過ぎないものでございます。
南條先生は高杉晋作版
『ヰタ・セクスアリス』を書くおつもりだったのです。高杉少年が、甘い初恋の懊悩に苦しみつつ繊細な思春期を送り、人間的な成長も遂げていく…そんな様子を見事に描写し切った名(迷)作でございます。
それにしたって笑いがとまらないのは高杉の行動で。
秀三郎をストーキングしたり、渚に「秀三郎」という字を書いてそれが浪にかき消されるのを見ていたり、「秀三郎!」と唐突に叫んでみたり、「おれは秀三郎に嫌われている──嫌われていない──やっぱり嫌われている」と果てなき問答に苦しんだり、
授業中も「秀三郎」・寝ても醒めても「秀三郎」
布団に入って「ひでざぶろう…(ハァハァ)」…すばらしい妄想を展開

「ここに頭を凭せかけて、少し休み給え」
こころ優しい秀三郎が、「気分がわるい」と訴える高杉にヒザを貸してやる場面。二人とも、とっても可愛かったですねー
勿論、これは単なる友情の行為であり、それ以上の意味はないに違いない。それを充分に知りながらも、晋作は、とうとうと高鳴ってくる悦びに戦慄した。
単衣物(ひとえもの)一枚と、袴一枚と──わずか二枚の薄い布を通じて、秀三郎の太股が、晋作の右の頬に、生暖かい緊張した弾力を感じさせている。……・・・なんでこんなに耽美なのかしら;萩尾かと思った(焦)余談ですがこの小説、最初は「鷹と氷壁」というタイトルで出版されたのですがしばらくして「城下の少年」として大改稿され、最後に「少年行」というタイトルで再出版された経緯を持ってます。
南條先生はどうやら、この作品にひとかたならん強い思い入れがあったようですね。時代小説とも創作小説とも取れない曖昧な作品ではありますが、数多くの南條先生の作品の中でもひときわ強い異彩を放っているのは上記のとおりであります。
・・・以上をもって筆を置きますが;
あーはずかしかった。。。

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