ブログ放置ぎみですいません…国家試験の勉強で忙しいー
今年と来年は本当に頑張らないと…今までのように気ままなOTAKU生活を続けていたのでは
私は…私はほんとに自分の人生を台無しにしてしまう
というわけで2007年を迎えてからは読書の傾向を歴史・文学から専門(医学と科学)に一転してしまったのですよ。歴史・文学本は一ヶ月に1冊まで!で ガマン…ガマン…泣
最近はもっぱら専門書だけ読んでる感じです。うう胃に穴あきそう
6月17日でブログ一周年を迎えました!
正直こんなに続くと思わなかったなー!ありがとうございます(^o^)
これからも気ままにやっていくつもりですので 遊びにきてくださいね★

古い絵ですけど…
手塚治虫の『火の鳥』太陽編より 犬上宿禰。(うろ覚えで描いた)
物語の舞台は 奈良時代。
主軸をなすのは 仏教と 日本古来の神道
(の前身となる原始宗教。だけど面倒なので神道と呼びますね)の対立。メジャーに対するマイナー。侵略に対する抵抗!
さながら近代史における帝国(宗主国)と植民地のそれのようではありませんか。宗教戦争→アイデンティティー・クライシス。
あー同じなんだな。現代も近代も古代も…結局、ヒトって共同体意識に基づいて行動(戦争とか)するしかないのよ。そして民族意識が高まれば排他的になるのだ。卑近な例だとイスラム原理主義とか…日本でも明治時代に
神風連の乱とゆーのがありましたが
(詳しくは『奔馬』BY三島由紀夫)こういうのはホントに哀しいことなので…思想の衝突ほど悲壮なものは無いので…カンベンしてほしいわ
主人公の犬上宿禰(いぬがみのすくね)
彼は新羅との戦に破れた百済国の王族の青年…つまり日本から見れば「侵略者(仏教)」側の出身ね。にも関わらず意識上は日本(神道)に帰属している。という中途半端な位置に主人公を敢えて据えたのが手塚治虫の凄いところなんですが
さらにスゴいのは その犬上を 単なる
スケープ・ゴート(贖罪の山羊)にしなかったって事かな。
太陽編は、思想と思想の戦争(仏教VS神道)、ヒトとヒトの戦争(壬申の乱) ふたつの戦争のからみあった複雑なストーリーなんだけど、その二重性を経て犬上は、国・言語・思想…すべてを超越した火の鳥の導く理想世界へ入っていく…。
という かなり 重い テーマが込められているのだよねえ。
つくづく、手塚治虫の豊富な智識(←仏語)とイデオロギーへの真摯な態度には昔から感動させられっぱなしだねえ。つか 驚かされるねえ。
手塚治虫は 間違いなく ネ申 です
ネ申 !!
そして私は信者。ぶっちゃけ現代で手塚治虫に比肩するほどの技量と知識と眼識のある漫画家なんて見たことないわ。まあ手塚先生は 青年期に昭和最後で最大のインペリアリズム(第二次世界大戦) を体験した人だから、そういった複数の国家や文化や思想の衝突というのを間近で見たぶん、私ら若輩に伝えるべきメッセージを、より明確に持っているのだろうな。
手塚治虫の漫画の素晴らしさは彼自身の体験した過去(歴史的背景)に根ざしてると言ってもいいのでしょうね。もちろん漫画家としての技量が人並みに優れているのは言うまでもないけど。
それにしても私は仏教(禅宗)好きなわりに原始宗教にもミーハーに心をときめかせてしまいます…いいなー儀式とか アニミズムっていうの? 好きだなー!ロマンですよね~~♪
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三島由紀夫は国学(神道だの陽明学だの)に造詣深いから大尊敬☆司馬リョウよりその道に詳しい人かも知れない。正統な知識右派ですよね(ほとんど学者レベルだよ!)。
たぶん彼自身、陽明学の徒なんだろーなー。

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