
久坂「晋作~もう暗くなるよ、帰ろうよ~!」
高杉「おれは、母上から『全部食うまで帰るな』と言われちょる。高杉家嫡男としての、サダメなのだ!(もぐもぐ)」
久坂「けど、生首の横で弁当なんぞ食べても美味くないよ…」
高杉「臆したか秀三郎!おぬし、怖いなら先に帰れっ(もぐもぐ)」
久坂(一人じゃ怖くて帰れないから、いっしょに帰ろうって言ってるのに~…)
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吉松塾から帰るとちゅう?(^^
武家にうまれた男子って、親の命令でよく
斬首刑に処せられた罪人の生首を見に行かされていたらしい。
武士はいつ戦争に出てもいいように、死体を見ても驚いたり怖がったりすることのないよう、日頃から胆を鍛錬しておく必要があるのです。
武士道ってそんなふうに「死」に限りなく近いところにある倫理学なのですね。
武家の子は元服するとまず切腹の仕方を教わりますし…死に親しむ・あるいは神聖なものとして死を崇拝するのは、世界に冠たる武士道の、最大の特色といえるかも。
で、上の絵は高杉の少年時代の逸話です。
高杉も親の言いつけで、ある日友達と連れ立って、罪人の生首見物に出かけました。
他の子たちは初めて見る生首の不気味さに仰天して、蜘蛛の子を散らすように逃げ帰ってしまった…が、高杉はただ一人、生首の隣で弁当をひろげ、平気でもくもくと食べていたそうです。
英雄には得てしてこういうエピソードがつきもので(笑)真偽さだかではありません。
けど高杉なら、実話っぽい…と思ってしまう(笑)だって彼はそういう人間ですもの。

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