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禁門の変

元治元年の7月19日、すなわち今日は
禁門の変が起こった日

(正確には1864年の8月20日なんだけど旧暦でいうと7月19日)

[続きを読む]で読んでくださいな~写真いっぱいあります。絵も一枚

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久坂玄瑞・入江九一・寺嶋忠三郎・来嶋又兵衛・有吉熊次郎・その他大勢の長州人さん
命日



みんなまとめてご冥福お祈りします


↑禁門(蛤御門)ここが一番激しい戦闘の場になったという。

禁門の変・・・京都の三分の二を焼き尽くした大戦争です。
薩摩&会津がグルになって、長州を裏切った(めっちゃ単純に説明するとこんなん)

これにより有能な長州志士の大半が死んだため、維新の夜明けは何年も先延ばしになったと言われています。
松下村塾の生徒もたくさん亡くなりましたよね…ウウ…久坂さん・入江さん、(四天王のうち2人も)忠三郎・熊次郎…他にもいっぱい


これは禁門を間近で撮ったもの。弾痕がクッキリ。
・・150年前の痕が今なお当時の戦渦の激しさを物語っている・・・


鷹司邸跡。
久坂玄瑞はここで、後輩で松下村塾出身の寺嶋忠三郎と刺し違えて、ともに自刃したと言われています。

長州藩の敗退をハッキリと悟った久坂・寺嶋は、儚くも雄々しい最期を遂げるのです。

ちなみに、桂さんもこの戦争に参戦したのですが(そして体よく逃げ出したのですが)
彼は当時の久坂について、回想録を残してくれています(有難い!)ので一寸紹介しましょう。

元治甲子京都の変(=禁門の変)の時、実甫(=久坂)は某公(=鷹司)に謁し、ある事を請うた。たまたま敵軍大いに迫ったけれども、実甫は少しもタジロがず、諄々として大義を説いて止まなかった。ついに用いられぬと知って始めて去り、衆とともに敵を衝いて快戦したが、身に重傷を負うてやむなく退き、自刃した。

まさに死なんとして、衆を顧みながら、「僕はこれまでだ、諸君は大いに勉めてくれよ」と云い、些かも窮迫の様子がなかった。大節を持する者にあらざればかくの如くあり得まい。



「僕はこれまでだ、諸君は大いに勉めてくれよ」
…これが久坂の最期の言葉だったのですね。自分はもうここで死ぬが、君たちは生き残って、この日本の未来を救ってくれ、と。


火の手のあがった鷹司邸内。(左)寺嶋忠三郎・(右)久坂玄瑞
当時、久坂は25歳、寺嶋は21歳でした。おおなんと若い

ああいやだ。若い人死ぬのは本当に本当に耐えられません私は…
再三言ってきたことだけど。
若くて、しかも有能な人が亡くなるのは遺憾極まりない・変わりに死んでやりたいほどに嫌なんです。
しかし久坂も忠三郎も、本当にお疲れ様でした!
今の日本は、こういった憂国の志を抱く、たくさんの人々の犠牲の上に成り立っているのです。私はいつもそれを思い出しながら生きています。


霊山護国神社にある久坂の墓(代表で載せとこう)
遺骨は入ってません。戦争のドサクサで、拾う人なんていませんしね…
鷹司邸の、あの芝生のところスコップで掘ってたら骨出てくるかも。掘りたい(←馬鹿者)


私はまさにこのことを今の国民のみなさんに解ってもらいたい。

靖国問題がどうとかA級戦犯がどうとか、まことにもって聞き苦しいニュースが多い昨今ですが…

靖国神社には、維新で戦死した、久坂をはじめとする大勢の志士の御魂が祀られています。
こういう発言をするたびに「ハァ?」という目でみられてしまうのですが;;
まぁあんまりクドクド書けばまた偏屈な記事になってしまうのでもう書きません;;

さいごに一句

ほととぎす血になく聲(こえ)は有明の
 月よりほかにきく人ぞなき

啼くたびに血を吐くといわれるホトトギスの声、有明の月のみがそれを知っている…
つまり、ホトトギスの血を吐くように悲痛な声にも似た自分の報国の情熱は、天におわす神仏のみが解ってくれているのだ

これは久坂玄瑞の詠んだものです。
久坂は高杉を上回る詩才をそなえた御仁でした。(松陰先生のおスミつき!)

とにもかくにも日本国への忠義の一念をもって、太く短く生きた久坂をはじめとする長州人が、私は大好きなのです。

ずいぶんと長文になってしまいましたが;お読みくださった方にはこの上ない感謝の意をここに著したいと思います。
有難うございましたm(_ _)m

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自己紹介:
漫画・歴史・文学に無駄な情熱を浪費する可哀そうな腐女子。
趣味は文系、専攻は理系。文理両道目指してます。
近代史妄想が激しい。史実と虚実の混同注意報発令中。

:好きな政治(思想)家:
吉田松陰、大久保利通、木戸孝允、山田顕義、高杉晋作、久坂玄瑞、伊藤博文、伊東巳代治、勝海舟、福澤諭吉、浜口雄幸

:好きな文士:
トーマス・マン、ドストエフスキー、ボードレール、アナトール・フランス、夏目漱石、正岡子規、森鴎外、泉鏡花、徳富蘆花、芥川龍之介、三島由紀夫、寺田寅彦、中勘助、太宰治、織田作之助、司馬遼太郎、滝沢馬琴

:人生の聖典:
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