
寝起きな木戸さん。ちょい不機嫌
木戸日記読んでていつも思うんだけど木戸さんってゼッタイ低血圧だよねー…
朝とかご機嫌ナナメだったに違いないよ(もーそー)
テスト挟んだゆえ読了までに時間かかった。まあまあな内容でした。
概要は、明治六年の政変と征韓論について従来の定説(=西郷隆盛が外征つまり韓国への進軍の一翼だったという説)を否定しているんですけど…↓
毛利 敏彦 / 中央公論新社
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木戸孝允日記とこの本をあわせて読んでいたんですけど~…
木戸さん…あなたって…けっこうみんなからウザがられてr(ry
あ、あははー(大汗) 以下、引用
(前略)…大久保らが木戸を(岩倉使節団の)副使に推したねらいは、かれを政府から引き離して海外に連れ出すためであった。木戸は西郷と意見が合わず、しかも「精微に過ぎ」、神経質で細かいところにまで口を出すので、「困りもの」つまり施政の邪魔になる、そこで大久保が国外に誘い出して…(以下略
木戸さんが困りもの呼ばわりされてるYO!!ちょっと…っ、木戸孝允といえば実質上の日本の初代首相ですヨ?!みんなひどい!
(しかし思うに、木戸さんの慎重さとゆーか異常なまでの神経質さは、たしかに「大変革」を要する明治維新にはちょっとした障害であったろうな、そこは私も同意する・汗)
だけど木戸さんはこの時期、ちとウツ病だったからしょーがないですよね(^^;
木戸さん病んでたもんな…高杉や久坂や周布さんや来嶋さん…信頼してた友達がみんな死んじゃって、自分だけ取り残されて、これで平然としていられるほど神経太くないもの。木戸さんってほんと、やさしくて、繊細な人なんです!!!(力説!)
この(明治六年の政変の)時期、木戸さんの日記をのぞいてみると、
「微意の達せし事も之れ無く」(自分の意見はちっとも容れられない…グチグチ)「一日も愉快と思い候事も之れ無く」(毎日がつまんない…グチグチ)…というふうに、鬱と負のパワーが全開です。
しまいには、
「数年来、ひたすら仲居の周旋役を勤め、忍び難きを忍び、…(中略)…もはや此際は去りて可なりとも存じ奉り候、……ちらとお話申し候洋行も相叶わず候えば、しばらく西京住居にても仕り度く、…」(伊藤博文宛書簡)とか、
「近来病身にて十分御奉公も覚束なく、……勇退いたし度く候えども、其の運び容易ならず、御燐察下さるべく候。」(河北俊弼宛書簡)とか、しきりに
「仕事、辞めたいよう!(泣)」
「京都にひっこんで庭でもいじってのんびり暮らしたいよー!」
…という内容のことを、仰っています。
木戸さんがこんなに仕事辞めたがってるなら、いっそのこと辞めさせてあげたいのですが、「そーは問屋が卸さない!」って言う人達がたくさんいらっしゃる…(西郷・大久保・伊藤の他にも三条実美・岩倉具視…政府首脳は大体、木戸さんの下野を望まない)…木戸さんは維新の功労者だし、木戸さんなしに日本の改革はありえなかったんですね。
流石は木戸さん。
しかし…正直いってこんなみじめな木戸さんを見るのは…苦痛です。かなり。
木戸孝允日記は、涙なしに読めません(泣)
誰かー 慰めてやれよー!!わぁぁん

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