
ある昼下がり、軍艦・三笠の内部にて
広瀬「コラ~秋山!貴様、神聖なる艦内で炒り豆を歩き食いするなとあれほど言ったろう」
秋山「…なんだ広瀬か。……」
広瀬「無視するな!自室か食堂へ行って食え」
秋山「これはただの炒り豆ではない。俺の主食じゃ」
広瀬「主食をこんなところで食うな!それに、上級参謀としての体面にかかわるっ」
秋山「…参謀に体面なぞ無用の長物よ(ニヤリ)」
っていう妄想(しょせん妄想だから「広瀬が三笠にいるのはおかしくないか」とかつっこまないでください;
あー海軍を久々に描きました。広瀬武夫と秋山真之。
広瀬は体育会系で(…柔道の達人!)にぎやかで楽しいお人よしなお兄さん、部下からも尊敬されており、上司からも信頼されている。
秋山は優秀だけど無口で風変わりでちょっと、とっつきにくそ~な人…
この二人、なぜあんなに仲良かったのか、最大の謎です。
いつだったか一緒に暮らしてましたよね…。英国留学のときも連れ立って観光してたような
一見するとまったく接点なさそうな二人だけど
みょうに仲良し。
炒り豆=秋山の主食@『坂の上の雲』司馬遼太郎
ポケットに炒り豆をいっぱい常備して食べ歩いてたそうですが
栄養に乏しい海上ではマメ類は貴重なタンパク源だったのではないかな、と思います。
戦時下の軍人は軍隊生活における(米中心の)偏った兵食のために
およそ半数の兵隊が脚気(ビタミンB1不足による)になってしまいました。
これは統計学的にみてもおそるべき人数です。
(従軍して亡くなった人の大半は、栄養不良かもしくは「感染症」による病死がほとんどで、純然たる戦死はそこまで多くなかったのです。)
この脚気とビタミンをめぐる論争に、当時、文豪であり陸軍軍医総督だった森鴎外が関与しているのは
有名な話ですね。
ってゆーかさー!
ビタミンB1もといオリザニンは、鈴木梅太郎が初発見者でしょ。
なんで、世界的発見なのに評価されないわけ?!
この当時の東洋人=有色人種に対する白人(列強諸国)の差別的視線を
まざまざと感じてこう胸がもやもや…溜飲の下がらない気持ち悪さがある。
司馬 遼太郎 / 文藝春秋
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↑このあいだ久しぶりにパラパラ再読。…矢張りおもしろい!時間にヒマができたらじっくり読み直したいです。全八巻。
井上 栄 / 講談社
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歴史をとおして感染症を学ぶ本。大学の講師がお勧めしてくれたので読みました。人間の歴史(わけても戦争史)は伝染病の歴史ですねえ。

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