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嫌われ松子の一生

観ました。


感想
↓反転で。これから観るって人は読まないほうがいいかも。
あるときは女教師、あるときは作家の愛人、トルコ嬢、極道の女、女囚、美容師、奈良の騒音おばさん顔負けのご近所迷惑さん…松子の人生は縦横無尽、留まるところを知らぬ奔流のように変化に富んでいます。
生きるための知恵を持ち合わせてないのか;真っ正直で不器用すぎるというか、傍から見ててもどかしい・もどかしいと言うよりもイラつくw松子が癇癪玉を破裂させるたびに殺意催しました…妹の首しめるってアンタ…
正直言って松子の女性としての人生には何一つ共感できないんですが(^^;それでも愛に満ちた生涯、幾たび捨てられても恋人の愛を求め、また彼女自身も無償の愛を注ぐ…健気な姿勢に感動しました。
嬉しい涙や哀しい涙やいろんな体液分泌したよ…映画館の空調きいてなくて汗とか余計な汁も(厭すぎ!
神さまのような女性…松子。頭悪さゆえの純真でしょうか。
笑いどころもちゃんとあって愉快・しつこいくらいシャツをズボンにインだとか、刑務所時代も、想像するたびに恋人が美化されていったりww

映像はとっても綺麗!ぴかぴか、ぐるぐる、らんらん
部屋の内装も凝ってましたね~女の子の憧れそうな可愛くてレトロな雰囲気が良い。
音楽もよかったですvBONNIE PINKがトルコ嬢の役w(好きですとても)。龍洋一との再会シーンはMUSEの曲使ってたりして!かこいい~洋楽好きにはたまらんです(←邦楽よりも洋楽を聴く人間なので…)

で、beeさんからも聞き及んでいた太宰治との関連はというと~
もうそこらじゅうに太宰ネタがwwアドレナリン放出量がハンパない。
松子が職業女性として美容師の道を選んだのも、あれはきっと太宰さんの最後の心中相手・スタコラさっちゃん(←太宰がそう呼んでた;本名は山崎富江)が美容師だったことにかこつけているのかしら、などと楽しく推論巡らしてました(^^
余談ですが太宰&さっちゃん情死事件が現代まで続く文学界と美容師界の深い間隙を生じさせる原因にもなったのはここだけの話…。文学界ではさっちゃんを悪女扱いしてますが…さっちゃん悪くないよ・・悪いのは太宰だと思うごにょごにょ……

とにかく;ここ最近観た映画では一番おもしろかったです。ヒマあったら二度目とか観に行ってたろうな~好き。

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Comment

こちらでははじめまして。

  • ピーター
  • 2006-06-21 21:49
  • edit
私も松子見てきました!
トリコさんのおっしゃるとおり、ぴかぴかな色使いとポップな絵面がとても素敵だったと思います!
救われなさすぎるお話ですが、映像の作りが松子を素敵に見せていて、とても不思議な感覚でした。

トリコさんの記事でこの映画と太宰先生とがかなりリンクしていた点を知ることができて、かなり得をした気分です。ほくほく。

またお邪魔させてください~。では~。

まーげてーのばしてー♪

  • bee
  • 2006-06-22 00:40
  • edit
うほ!ワ、ワタスの名前が!(*^^*)ポッ
「下妻物語」よりパワーアップしてますよね映像。中島哲也監督にはこれからも頑張って欲しいなと思うばかりです(><)←大ファン
ほんと太宰ネタにしろツッコミどころ満載で!クドカンの自称太宰の生まれ変わりとかその辺でもうニマニマ。「生まれてすみません」もファンにはたまりませぬ。
松子はホント不器用ですよね、人生切り替える方法はいくらでもあったでしょうに!と。まだやれると、切り替えようと意思を持ち始めたときに人生が終わってしまうのはバッドエンドとも言い切れないものですね。カワイソ~とか同情だけで泣ける映画ではありませんでした(笑

>恋人が美化されて
ほんと自分も荒川良良がイイ男に見えて仕方なかったです(笑)

>ピーターさん

  • トリコ
  • URL
  • 2006-06-22 21:22
  • edit
こんばんわ!ピーターさんも松子観ましたか…!ヤッター(^^
もう何だ!ってくらい救われない話でしたね…松子って不器用な上に最高に運のない女だと思います。良い方向に努力しても、かならず悪い方向へ転がってしまうような;
太宰ネタは他にもいろいろとあった(と思う)のですが、なにぶん推論に過ぎず、間違ったこと言ってたりすると恥ずかしいのであまり詳らかに語るのは止めました(^^;

ぜひまた来てくだされー!

>beeさん

  • トリコ
  • URL
  • 2006-06-22 21:34
  • edit
すみません「下妻物語」は観てないのですが;(今度見てみます!)中島哲也監督のセンスにはものすご~く感化されました!ほんとによかったです(><)
「生まれてすみません」とかほんと興奮しました…!玉川上水も出てきてた!ワァ~
太宰墓参りのとき三鷹から吉祥寺駅まで井の頭公園経由で歩いてみまして…その際玉川上水沿いを行ったので、もしかしたら松子が自殺を試みた場所も通ったかもしれませんw
そうそう昔と違って今は水量が激減してしまって死にたくても死ねないんですね~w

荒川よしよしはあんな情熱的なところ見たこと無かったんでほんとに目からウロコの思いです…すげえ
あと個人的にゴリ(ガレッジセール)がスパイシー(笑)俳優陣で好きな人多すぎるああもうどうしよう!!w

無題

  • bee
  • 2006-06-23 00:12
  • edit
わはは!ゴリも素敵でした!クレイジー(笑)
下妻未見であらせられましたか!ごめんなさい!下妻物語にも荒川良良出てきますよ!笑
こっちも面白いので是非オススメしておきます!
>玉川上水沿いを
素敵!近くまでは行っても川はまだ訪れたことがないです~。映画の中でも沢に近い感じでしたよね(笑)

無題

  • トリコ
  • URL
  • 2006-06-23 06:12
  • edit
下妻はNANAよりも良いと聞き及んでおりますのでぜひぜひ観たいと思っております~(^^
雨上がりの玉川上水沿いはぬかるんで歩きにくかったです…(^^;太宰入水地点ちゃんと井の頭公園内地図に書いてあったのがなんとなく不思議でした笑
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プロフィール

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トリコ
性別:
女性
自己紹介:
漫画・歴史・文学に無駄な情熱を浪費する可哀そうな腐女子。
趣味は文系、専攻は理系。文理両道目指してます。
近代史妄想が激しい。史実と虚実の混同注意報発令中。

:好きな政治(思想)家:
吉田松陰、大久保利通、木戸孝允、山田顕義、高杉晋作、久坂玄瑞、伊藤博文、伊東巳代治、勝海舟、福澤諭吉、浜口雄幸

:好きな文士:
トーマス・マン、ドストエフスキー、ボードレール、アナトール・フランス、夏目漱石、正岡子規、森鴎外、泉鏡花、徳富蘆花、芥川龍之介、三島由紀夫、寺田寅彦、中勘助、太宰治、織田作之助、司馬遼太郎、滝沢馬琴

:人生の聖典:
留魂録、葉隠、歌よみに与ふる書、醒めた炎、竜馬がゆく、魔の山、銀の匙、唯脳論、深夜特急、寺田寅彦随筆集

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