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南総里見八犬伝


濁世煩悩色欲界、誰か五塵の火宅を脱(のが)れん。
祇園精舎の鐘の声は、諸行無常の響あれども、飽(あく)まで色を好むものは、後朝(きぬぎぬ)の別れを惜むが故に、只これをしも讐(あだ)とし憎(にくめ)り。
沙羅双樹の花の色は、盛者必衰の理りを顕(あらは)せども、徒(いたづら)に香を愛(めづ)る者は、風雨の過なんことを妬むが故に、偏(ひとへ)に延年の春を契れり。

観ずれば夢の世、観ぜざるも亦夢の世に、孰(いづれ)か幻ならざりける。……



曲亭 馬琴,小池 藤五郎
岩波書店
発売日:1990-07-16



滝沢馬琴の『南総里見八犬伝』(原文)が名文すぎる件

ただそれだけを伝えたかった。




ちょっと放置しすぎヤバイよと思い いったん浮上しました。

でもちっともお絵かきしてないので、例によって旧い絵を晒します。

6~7年前、『南総里見八犬伝』を読んでいたころに描いたものです。

全九十八巻百六冊。日本古典文学史上類が無い、源氏物語や太平記を超越した、全百八十回の長大な文学作品。滝沢馬琴の半生をすべて注ぎ込んだ超大作であります。
岩波書店から全十巻出ております。
じつは私、6巻で挫折してしまったのですよね(^^;…意志薄弱
今年からまた再挑戦してみようと考えております。続くか…な;;

名文はとてもステキなのですが やはり原文は脳みそ摩耗しますしね。

古文なんて高校のセンター試験レベルですよ、私


里見ともざね
一巻序盤は主人公格でした。伏姫のパパです。


「孝」をつかさどる犬塚信乃。「信」をつかさどる犬飼現八。
芳流閣での2人の戦闘シーン、ほんっとに血が沸きます!


悪女・玉梓は傾国の美女。
八犬伝に登場する悪女・烈婦はみんなキャラ立ちすぎで素敵です。


八犬士は、八人それぞれ文武両道なのですが、犬飼現八は
特に「武」に秀でているようです。捕り物の名手。∴十手


伏姫と八房。異類婚なんてエロスすぎるよ…ハァハァ。
滝沢馬琴てほんと…腐男子なうえにアブノーマルだよね!!(←なんてこと言いやがる)


犬塚信乃と、父・番作。信乃は“男の娘”として育てられたので女装してますえろい。
番作自害シーンがまたエロい…!!あと流血が多すぎてゑろい…。総じてゑろい。
ちくしょう滝沢馬琴めありがとうございます。


「義」をつかさどる犬川莊助。
この子、地味なクセに行く先々で拷問されてる
真正ドMですね★犬畜生よばわり何故か興奮した!!


伏姫と八房。
やつふさ本当に姫のこと愛してたんだねー。


しのタソの武器は、名刀・村雨丸。
一振りすれば水滴がしたたり落ちる不思議な刀です。


「智」をつかさどる犬阪毛野。けのったまは女装の美少年でございます。
何もしらない犬田小文吾は、あろうことか男の娘・毛野に惚れ、夢中になってしまい…
なんてやおいな展開までありました。
楽しくて仕方がないわ※腐向けタグ必須


信乃ってば返り血あびすぎよね~なんかとてもセクシーなんですが!!



犬山道節とか犬田小文吾とか、ほかの八犬士メンバーも
もっとたくさん描いてたハズなんですがデータ消失したみたいです。
まぁ、これからぼちぼち描いていく予定です。。

それにしても、俺得すぎる内容ですみません…。
馬琴先生、腐男子とかアブノーマルとか悪口いってごめんなさい。m(_ _)m

私ほど歪んだ視点で読んでる人間はいない気がする

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自己紹介:
漫画・歴史・文学に無駄な情熱を浪費する可哀そうな腐女子。
趣味は文系、専攻は理系。文理両道目指してます。
近代史妄想が激しい。史実と虚実の混同注意報発令中。

:好きな政治(思想)家:
吉田松陰、大久保利通、木戸孝允、山田顕義、高杉晋作、久坂玄瑞、伊藤博文、伊東巳代治、勝海舟、福澤諭吉、浜口雄幸

:好きな文士:
トーマス・マン、ドストエフスキー、ボードレール、アナトール・フランス、夏目漱石、正岡子規、森鴎外、泉鏡花、徳富蘆花、芥川龍之介、三島由紀夫、寺田寅彦、中勘助、太宰治、織田作之助、司馬遼太郎、滝沢馬琴

:人生の聖典:
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